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活動報告

2008年7月25日

2008.7.19-20 第1回生きもの博士養成講座in大田原に参加して

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冬草田んぼの舘野さん
「冬にたくさん草が生えていた田んぼが、
今草が生えていないのです」
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松沢さんの福津農園は、山間地の自然を
フルに活用した農業をしている
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1日目の夜の座談会の面々
(手前に永田さんご一家)
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田んぼを泳ぐメダカたち

 今回のイベントは、いつもお米をいただいている大田原の水口さまに会えたり、話が聞けると楽しみにしておりました。そして2日間とても勉強になりました。
 また、プロの方々の突っ込んだ話は真剣みがあり素晴らしいものでしたが、我々レベルでは正直、難しかったです。でも翌日の熱の入った「実習」は楽しかったですね。でも、時間はアッという間に過ぎ去りました。
 伺う前は「冬・みず・田んぼ」の各々の取り組み事例の発表かと思っていましたが、その枠に囚われない各自の日々の工夫を披露されておられました。人工の薬品や物質に頼らない=自然の営みに委ねるやり方には、いろいろあるのだなぁと奥深さを垣間見ました。
 それを聞きにこられたプロ達の質問は、真剣そのものでした。この活動の懐の深さ、種々の意見取り込み・交換していくスタンスに感じ入りました。
 また座談会においては、「トロトロ層」の分厚さによる弊害も議論になっておりましたが、小生たちは、今年のイベントから参加させていただき、イトミミズの力に感銘を受けていたところでしたので、いきなりの「冷や水」ともいえるものでした。でも、何事においても「自然」相手である以上「過ぎたるはウンヌン」なのだなぁ〜と思いました。
 水口さんの田んぼの大きさからして、機械による支援は当たり前と思っておりましたので、その作業性の確保より一時的には水を抜く必要性を素朴に感じておりましたが、コトはその程度のことではなく、トロトロ層が分厚くなりすぎると、稲もその環境に甘んじ「根張り」を疎かにしてしまうあたりは、“人間的”ですね。
 その甚大な被害を蒙ると「トロトロ層づくりの限界、見直し」へ、いきなり舵を切りなおしても不思議ではないですのに、取り組む姿勢はブレずに、トロトロ層をコントロールするという共生・共存の道の方を模索される水口さんが取り組むこの農法に、改めて凄みを感じました。
 翌日の実習では、たまたま水口さんチームに入れました。そのいきものを追いかける調査活動では、課題外ながらも「メダカ」を見に連れていってくださいました。その時に、「このメダカの姿を見ると、水を抜きたいと何度も思うんだけど出来ないんだよね!」と、栃木便のイントネーションで素朴に語る水口さまのスタンスの凄さに改めて言葉を失いました。
失敗すれば、一家の1年間の生活をも脅かす農業において、このスタンスは凄いです。
 座談会の締めにおいては、「冬・みず・田んぼをブランド・マーケティングにしてはいけない=生き物に作ってもらっている」ということを忘れない。・・・これまでの経済効率社会にいつのまにか取り込まれないように、との活動のスタンスを確認しなおす場にも居ることができたことはラッキーだったと思います。
※参加者の永田さまより、生きもの博士養成講座の感想をいただきました。
 ありがとうございました!