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活動報告

2009年5月27日

5/23 井村田の田植え

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「うわっ、お〜〜、どこまで入るんだ?」
生まれて初めて田んぼに足を踏み入れてうろたえている私。
その様子を冷静に観察し、安全であることをしっかりと確認したのちに奥様も田んぼへ入りました。
最初はどうなることかと思いきや、田植えを始めてみるとこれが以外に面白い。
まず、その感触。
素足から感じる土の温度は、冷たいようで生暖かい不思議な感じ。
思ったよりやわらかく、無理やり例えるなら、杏仁豆腐に足をつっこんだような感じ?でした。
次に、稲の不思議。
“トロトロ層”と言われる田んぼの表面の層はとても柔らかく、こんな所に稲が植えられるのか疑問でした。
しかし、教わったとおり、指の第一関節くらいの深さまで稲を植えてみると、アラ不思議、見事に青々とした稲が田んぼに立つのです。
井村さんの「みんなだんだんと田植えのスピード早くなってきたね!」というお褒めの言葉を真に受けつつ、夢中で田植えをしました。
田植えを始めて一時間ほど経った時、井村さんに促され、田んぼを振り返ってみると…。
そこには、少しいびつな並びだけど、確かに自分達が植えてきた稲がスッと誇らしげに田んぼに整列しているのです!
なんとも言えない充実感。。稲がかわいらしく見えました…。。
田んぼの中で歩を進める時に足を土から上げると「ブホッ」という音がして「おなら?」なんて言ってみたり。
「こんな大勢で手作業で田植えするなんて昔を思い出すね〜」なんて言ってる近くの農家のおっちゃんが見学に来たり。
和気あいあいとした雰囲気の中、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。
お隣の田んぼの水路をお借りして、みんなでジャブジャブと手足を洗った後、メダカのがっこうのもてぎの家で食事をご馳走になりました。
まほろばの里の京風おばんざい料理は、すべて自前の田んぼや畑で収穫した無農薬のものばかりです。
正直、都会で化学調味料や添加物に慣らされた舌には、物足りない味付けに感じました。最初は。
ところが、隣の林?森?から家の中に入ってくる清々しい風を感じながら、米や野菜の味を噛みしめていると、その本来の甘さや苦味、土の香りなどを感じるのです。
自然と食が進み、モリモリ食べてしまいました。
それは私だけではないようで、他に参加していたご家族の小さな子ども達もご飯を残さないばかりか、おかわりをして美味しそうに平らげていました。
田植えや虫取りをしてお腹が空いていたということもあるでしょうが、もしかしたら田植えを通じて、食の大切さを感じたりしたのかもしれません。
そんなこんなで他の参加者のみなさんと和気あいあいとご飯を食べながら、またまた時間は、あっという間に過ぎていくのでした。
今回の田植え体験は、全体を通じて、とても自由な雰囲気でした。
というのは、田植えに疲れたら休むもよし、虫を取りにいくもよし。基本的に自由なのです。何の押し付けもありません。
(と言ってもみんな田植えに夢中で休む人は少なかったようです。)
また、お食事会においては、スタッフの方や他の参加者の方と談笑するもよし、外に虫を取りに行ったり、花を探すもよし。
食いしん坊は、黙々とご飯を食べるもよし。自由気ままで気楽なのです。
こんな楽チンな雰囲気なので東京で生まれ育ち、田舎のない私にとっては、なんだか自分の田舎ができたような、そんな気にもなりました。
結婚してから約10ヶ月、なにかと慌しく、一度も旅行をしていませんでした。
マイカーには、ETCを付けておらず、高速代の恩恵も受けられませんでしたが、ここへ来て本当によかった。
都会では決して体験のできない、本に書いてあることだけじゃわからない、ここへ来ないとわからない何と言うか、ワクワク感があるのです。
理屈じゃない、その“ワクワク”を感じに、今度は稲刈りにまたここへ来てみたいと思います。
田植えの最中に、足をつった奥様と一緒に…。
※参加者の鈴木智さまより活動報告をいただきました。
 ありがとうございました!