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活動報告

2014年6月16日

6月15日梅農家から教わった本物の梅干しづくり

無農薬の梅農家が本当に希少であること、20%の塩分の梅干しがほとんど作られていないこと、その上ミネラル豊富な日本の自然海塩の生産は食用の塩の0.5%以下であることなどを考えると、この3つの素材で作った梅干を食べたければ、自分で作るしかないという結論に達し、米、味噌、醤油、にひき続き、梅干しもここ数年作っています。初めに概論として、梅の歴史を学びましたが、梅を黒焼きにしたものは2000年も前の「神農本草教」の時代から薬になることがわかっておりました。平安時代には梅だけでなく、桃や杏なども塩漬けにしましたが、その中でやはり梅の効能が高いことが経験的に分かってきました。その後梅は土用干しをするようになり梅干しが登場します。村上天皇が梅干しと昆布のお茶で疫病から立ち直られたことから、梅干しの効能は広く知られるようになり、コレラなどの疫病対策に使われるようになりました。
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さて、今年の梅干しづくりは、本職である梅農家から伝授されてきたものを皆さんにご紹介しました。ふつう梅を塩漬けにする時、1.5倍から2倍の重しをするのですが、これでは完熟梅をつける場合、傷つけたり、梅のエキスが多く出てしまうので、できるだけ重しを軽くする方法です。梅を並べては、各層ごとに乗せる塩の割合を多くしていき、一番上に残りの塩をできるだけゆっくり溶けるように乗せます。
みんな今年は3年物の梅を作るつもりで、5kgから10kg、15kgとたくさん漬けました。
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作業が終わり、みんなでお昼におむすびと、みそ汁と6年物の食養たくあんをいただき、土用干しのやり方、本漬けのやり方などを確認しました。この梅干しづくり教室は、梅農家が梅のとれた順に送ってくれるので、来週の土日、再来週の日もあります。今からでも参加できます。ご希望の方は事務局までご連絡ください。(報告:中村陽子)