7月27日メダカのがっこう座学講座「真のマクロビを知る」兎龍都さん
「真のマクロビ」を知るという大それた演題でしたが、今までほとんど食べ物の陰陽だけを問題にしてきた私たちにとっては、陰があって陽がある、すべて対になっている宇宙の仕組みを知ることは、中身はわからなくても全体像を知ることができて非常に勉強になりました。午前の部は、人間界から私たちの理解をはるかに超えたどうしてそうなのかわからないものを創造してくれた存在、神様、アッラー、ブラーフマン、イエス、などサムシンググレートまでを図解で示してくれました。日本人のように宗教にこだわらずに取り入れる民族は珍しいそうですが、それはこの存在を心に持った謙虚でおおらかな民族だというお話は興味深かったです。
人体の各部位、内臓の各部位の陰陽のお話は、自分の体の点検と、その原因を知るのにとても役立つものでした。これと食の陰陽を組み合わせれば、自分の食事の処方箋が自分で判断できるようになります。また、噛むことの大切さをとても丁寧に教えていただきました。人間の原罪はアダムとイブが性を意識したことではなく、噛まなくなったことだという話は、ショックでした。噛めば、こめかみが動いてボケない、噛みわざ(神業)で、少しくらいの毒は消すことができるほど、噛むことは大切。一箸ごとに箸をおいて噛むように教えてくれました。よほど意識しないと、守れない難しいことだと思いました。でもがんばります。
お昼に佐渡の佐々木さんのお米を炊いて結んだおむすびと味噌汁をいただきながら、メダカのがっこう1年間の活動の様子を映像で流させていただきました。椿さんから送っていただいたキュウリで味噌の試食会もありました。
午後の部は、私と会場からの参加者の質問に、答えていただきました。その中でも、兎龍さんご自身の血小板が減少していく死に至る病気から、病院にいながら全部ご自分が書いた食箋通りに娘さんに作って届けてもらった食事で数日間で立ち直った体験や、娘さんの劇症肝炎をヨモギ茶とシジミエキス、生姜湿布と里いもパスターで1日で治した体験は迫力があるものでした。この2つの場合とも医者や検査に現状を見立ててもらったことで、食事の処方箋を決めることができ、あとは家で迷わず実践して直した体験です。血液検査など数値で知ることができる現代医学により、今何をどうしたらいいのかが判断できたのです。自分で直せるだけのマクロビの知識、自己責任の覚悟があれば、現代医学は役に立てることができるのだと思いました。
放射能についても食で原爆症から立ち直り11人ものお子さんを生み育てた方の体験談で、7合食(穀類だけをよく噛んで食べる食養)その他に、海藻、みそ、梅干し、竹炭などで健康を保つことができる旨、お話しいただきました。
印象に残ったのは、娘さんが病院で点滴を受けながら体が冷えて震えが止まらなくなったとき、「お母さんが治して! お母さんが治して!」と叫んで、兎龍さんも医者がどんなにとめても家に連れて帰ったところです。子どもにこんなに頼りにされるだけの母親である兎龍さんは、本当に素晴らしい方だと思いました。私の場合、母親としてはもう間に合いませんが、せめて少しでも多くの会員さんに、こんな素敵なお母さんになってもらうために、しっかり勉強し、研鑽の場を企画していきたいと思います。(報告:中村陽子)