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中村陽子のコラム

2005年11月23日

地球の歴史・命の視点で考えよう

●水と緑の力を生かそう
 現代の水、土、空気の汚染状況は、地球の浄化力に甘えきってきた人間の危機ですから、地球の営みの基本に戻りましょう。この地球上で、唯一の生産者は植物ですよね。中学の理科で習います。動物や人間が消費者で、菌が分解者です。人間はいくら生産しているように見えても、地球にある物を使って形を変えているだけです。でも植物は、光合成という技を持っていますから、水と空気と太陽光という地球の外からのエネルギーを使ってでんぷんを作ります。これが地球の富の始まりです。地球の酸素もその大半は、水辺の藻類が光合成によって吐き出したものです。
 人間は植物が作った生産物の上前をはねて生きているわけですから、上前だけにしておけば良いのに、昔の石油を掘り出したりして、今の生産量以上を消費しているので、環境破壊の上、ジリ貧状態です。この状況を解決するには、生活の仕方、食べ方を変える意識改革と、混交林を育てたり、水と緑の力を生かした農業を育てていくしかありません。


●絶滅危惧種は、トキやメダカではなく農家だった
 メダカのがっこうが進めている自然耕栽培や冬期湛水は、稲という植物の野生の力と、藻類の力と、命を育む水の力をいっぱい引き出した方法です。ところがこの農法はまだまだマイナーです。メダカのがっこうを始めて2年、絶滅危惧種は、トキやメダカなのではなく、生きる環境を守っている農家なのだとやっと気がついた次第です。次の絶滅危惧種は全国民です。
●地球と人間の健康を守る身土不二の大切さを知らせよう
 農業を育てて、米とその土地のものを食べると、人も地球も健康になります。食物の大量移動はもう止めましょう。作物が吸った微量ミネラルが土のバランスを崩し、輸出した国の農地を砂漠化し、輸入した国の川や海を汚します。国際分業やら、WTOやら、世界の流れに反しますが、これが地球と生きる道だと、世界中の人に知らせるのは私たちの役目です。手始めに、子供たちの食の基本を育てている給食に、米飯と地元の食材を使うことをみんなして広めましょう。
●環境問題を見極める目を持とう
 水が汚れているから浄水機、野菜の栄養が減っているからビタミン剤、汚染された地域があるから保護区を作り、生きものが住めない田んぼがあるからビオトープを作る、といった穴埋め作業では、環境復元は望めません。環境の仕事と言っても、この部門はお金になるので、ビジネスマンに任せることにし、メダカのがっこうは、根本部門を引き受けています。
 水と緑の力は計り知れません。それを引き出すことが出来る人間の知恵も捨てたものではありません。メダカのがっこうと一緒に、稲が育っている田んぼに生きものがたくさん繁殖する、日本の原風景、本当の日本の自然を復元しませんか。