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中村陽子のコラム

2011年1月16日

援農ボランティア隊を募集します!

 農薬・化学肥料を使わず、草や虫や鳥たちと一緒に土を守ってきた農家の方たちがいらっしゃいます。今まで“メダカのがっこう”は主に、そんな農家のお米を買い支える活動をしてきましたが、昨年6月から、実際に手が回らなくて苗が植えられなかったり、収穫できない農家からのSOSに応えて、援農ボランティアを始めました。
 あれから1年余り、田んぼイベントの合間を縫って、12回出動しました。この7月初めには、大田原の水口博さんからのSOSに応えて、田の草取りに2日で延50名の大部隊が動きました。みんなドロドロになって働きましたが、水口さんが長年育ててきた素晴らしい土と、この土から採れたおいしいお米ともぎたての野菜や摘み草料理に心も身体も癒されて、ステキな2日間でした。水口さんからも、援農ボランティア隊にこれからもっと来てもらいたいという要望をいただきました。
お客様から頼りがいのある人手に
 先日、援農ボランティアに参加された方からは、「今まで田んぼイベントに参加しても、あまりに楽な作業で満足できませんでした。もっと農家と深く関わって本格的な農作業が体験したいと思っていましたが、やっとその願いが叶いましたよ」というお言葉をいただきました。
 考えてみると、田んぼ体験イベントには、こども連れのほかに、農業を目指している方たちや、農的生活を始めている熟年層の参加がかなりありましたが、これからは援農ボランティアがその方たちの期待に応えることができるでしょう。
 農家にとっても、イベントはあくまでお客様サービスや環境学習のお手伝いで、嬉しいけれど農作業のペースは乱されます。それに比べて援農ボランティアは本当に困っている時に来てくれるので助かります。私たちも出来るだけ早く仕事を覚えて、頼りがいのある人手になりましょう。
田んぼ体験イベントはどうするか
 農家支援の観点から行くと、田んぼイベントは農家の負担が大きいので、支援とは呼べません。メダカのがっこうは、体験に使用する田んぼを収穫量に関係なく、面積当りでトラスト(所得保障)をしているので、農家は金銭的には損をしませんが、都市部の親子たちに田んぼ体験をさせてあげようと思うと、大切な田んぼを荒らされるのを我慢しなければなりません。どうしたら農家の応援になるのか、まだまだ考える余地があります。
 しかし、生きものいっぱいの田んぼや素晴らしい農家の存在を広く皆に知っていただくためにも、子どもたちにその楽しさを味わってもらうためにも、田んぼ体験はこれからも、農家の協力を得て続けていかなくてはならないでしょう。
援農ボランティア隊の決まり
 さて、援農ボランティア隊をスムーズに運営するために、いくつか基本的なの決まりを考えました。
① 援農ボランティアは農家から報酬をいただかない。
② 参加費はないが、交通費、食費、お風呂代などの経費は自分で負担する。
③ 援農ボランティア隊のほかのメンバーと仲良くする。
④ その農家の指示に従う。農法など口出しをして農家を困らせない。
以上です。
水口農場の場合、自給自足研修所で自炊するのであれば、食費、宿泊費は要りません。また、水口さんがプロ級の働きだと認めた方には、交通費の一部を支給したいと言って下さっています。郡山の中村農場からも援農ボランティア希望の申し出がありますが、遠方でもあり、多少条件が違ってくると思いますので、件別に対応します。
 
 今までのイベントでは物足りなかった方、プロの農家と深く関わりたい方、楽ではない本当の農作業をしたい方、援農ボランティア隊にどうぞ登録してください。登録してくださった方に、援農のお知らせをしています。
メダカのがっこうの農家さんたちは、みんな農薬・化学肥料を使わず、多様な生きものたちの営みを活かした農業をしています。この農業は自然を見誤ると即結果に出ます。彼らこそ、本当に自分の頭で考え、決断し、実行し、結果を受け入れて、責任を取っている方たちなのです。私は心から尊敬しています。素晴らしいご縁だと思いますよ。
※メダカのがっこう援農ボランティア隊にご興味のある方はぜひご登録ください!
援農募集の告知をメールにて通知いたします。
ご都合に合う場合にいらしてください。
お申し込み方法:
お名前・ご住所・ご年齢・携帯番号(又はご自宅TEL)・メールアドレスをお書き添えの上
npomedaka@yahoo.co.jpまでご連絡下さい