メダカのがっこうでは、「みんなで作りみんなで分ける」自給自足生活を進めるために手造り醤油に挑戦しています。個人コースの場合、メダカのがっこうの醤油ルームで醸造するので、置く場所やカビがついたりして失敗する心配がありません。
無農薬の大豆と小麦と塩だけで造ります。1年間醸造する間に、アミノ酸、ブドウ糖などが樽の中でたくさんできるので、何も添加しなくてもお湯で薄めるだけでお吸い物になるのような美味しい醤油ができます。
原料の内容は、無農薬栽培の在来種の大豆(大田原在来青御前)と無農薬栽培の在来種の小麦(ゆめかおり)をメダカのがっこう会員農家から用意し、この運動に協力して下さっている今年から栄醤油醸造さんに麹をつけていただきます。
これに12kgの塩(Flower of Oceanシホ)で塩切りという作業をし、33リットルの水を入れてモロミを作ります。
樽コースの方は、このもろみの仕込みを3月に行い、それを各自家に持ち帰り、指導に従って天地返しをしたり、日光浴をさせたり、雨に当てないように世話をしながら熟成させます。その樽を12月から翌年2月頃に持ち寄って、メダカのがっこうで搾ります。持ち寄った樽はそれぞれ違った環境に置かれ違った醸造過程を経て違う味、風味、色になっています。「醸造した方たちの人間性が出ているので芸術品と同じだ」と開発者の萩原忠重さんはおっしゃいます。
ただし小ロットといっても、4斗樽(60~80ℓの容器)で、30升の醤油ができます。これが醸造という菌の働きを引き出す最小規模だと岩崎先生は言います。また、樽の置場の条件も重要です。
そこで、1樽30升単位では多い、置く場所がない、という方のために、1樽を数人で分ける【個人コース】をご用意しました!樽もメダカのがっこうの醤油部屋で醸造するので、置く場所の心配はいりません。初めは3日、一週間、月に一度ごとにメンバーが交代で天地返しをします。みんなの常在菌が入り美味しくなります。
1口当たり、一升瓶5本の醤油をお分けすることなります。0.5口や1/3口も用意しました。
挑戦してみたい方はぜひこの機会にお試し下さい。
興味はあるけど迷っている方、とりあえず説明を聞いてみたい方は、1~3月に開催予定の醤油づくり説明会にぜひお越しください。(醤油づくり説明会の参加者募集ページはこちら。)
中村陽子からのメッセージ:お醤油を麹の原料を集め、モロミにするところから育て搾るということは、スローライフを始めるということです。メダカのがっこうに置いてあると言っても、育てている私と一緒に醤油から心を離さずにいてください。醤油のために、会社を休む必要も出てくるかもしれません。今までの生活を全く変えずにただ醤油だけを造れるというはずはありません。この覚悟ができると、楽しい人生が始まります。