6月7日8日佐渡田の草取りツアー
佐渡田の草取りツアーも今年で10年目。しかし今回は経団連自然保護基金の助成金に落選し、参加費は全額自己負担になってしまい、参加者の皆さんに厳しいイベントでした。ところが、2001年当初からずっと応援してくれている愛知の豊安工業さんや米ネットワーク新潟のお米屋さんや、支援者の中でもコアなメンバーが集まり、結束が強い楽しいツアーになりました。ありがとうございます。また、佐渡トキの田んぼを守る会の斎藤真一郎会長も「お金のないときはお互い様」と交流会費を一部負担しださり、皆様のお心に支えられていることに感謝でいっぱいです。
東京では土砂降りの2日間だったらしいですが、佐渡では雨不足で、十分深水にできない田んぼが多数あり、ヒエに困っていました。ヒエの根がついてしまうと、竹ぼうき除草は効果がありません。7日のお昼ごろ両津港に着き、トキ交流会館で身支度を整え、6か所の田んぼに分かれて田の草取りをしましたが、まだ竹ぼうきが間に合うところと、手除草でなければとても取れないところがありました。
今回は生きもの調査も行いました。今年からメダカのがっこう米としてお米くらぶ会員に直送してくれることになった佐々木農場と、自家採種の稲を栽培しているトキの田んぼを守る会の田んぼの生きもの調査です。6月は水生生物と植物調査でしたが、夏のクモ調査、秋のバッタ調査、冬の鳥調査などを重ね、楽しい田んぼの生きもの通信を作りたいと思っています。
1日目の終わりには、恒例の交流会で、農家のおもてなしを受けました。佐渡近海のお刺身や、おばあちゃんの煮物や家庭料理と佐渡の方たちとの語らいを楽しみました。斎藤会長のご尽力で地元の鬼太鼓も出演してくださり、皆さんの無償の働きをたくさんいただいていることに、恐縮しつつも心から感謝し楽しみました。
2日目の朝は、トキウォーク。雨が降ったので車で案内していただきましたが、ねぐらから次々と飛び立つトキの姿が見られ、佐渡は本当にトキの島になったのだと感慨無量でした。しかしこのまま野生化が進めば、トキのエサは圧倒的に足りないそうで、本当の改革はこれからのようです。佐渡が1日も早く農薬・化学肥料ゼロの島になる決心をしてほしいと願うばかりです。
14年も経つと、お互いに歳をとり、病気になったり、亡くなったりする人もでてきますが、目指すところはまだまだで、落ち込んでいる場合ではありません。メダカのがっこうは、佐渡のメダカのがっこう米の新体制を始動させましたので、迷わず進んでいきます。トキの田んぼを守る会のみなさん、真の自立に向かってご一緒にがんばりましょう!(報告:中村陽子)