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活動報告

2014年9月23日

9月20日オイルプロジェクト-ひまわり種の油搾り

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9月5日もう待てないと収穫したひまわりの種。収穫時は480kgでしたが、ごみや殻を除くと270kgになってしまいました。このオイルプロジェクトの参加者は27名ですから1人10kgの種で2kgの油が搾れることになります。このヒマワリの種は、「春りん蔵」という日本名ですが、アメリカから輸入したハイブりット種を、自家採種しながら良い形質を選抜している途上にあります。私たちがひまわりを育てた畑は2町5反ありますから、ハイブリットなら2500kg採れるそうですが、自家採種1年目の種を使用した今回は270kgでした。しかし今後、自家採種でよい形質を選抜していくと1500kg位まで改善するそうです。種を毎年買わなければならないようにする種戦略から自立するためには、種育てからやらなければならないことを知りました。このオイルプロジェクトは、こんな根本から取り組んでくれていることに感動です。来年はもう少し改善された種を蒔き、真剣に草取りをカラス対策をして、少しずつ1500kgに近づけていきたいと思います。
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さて、実際に種を搾るところを初めて体験しました。ひまわりの種の搾油率は30%ですが、今年の種は痩せているので20%とのこと。まず、種を搾り機に入れるときに目でごみや虫を見つけ取り除きます。スクリュウ式の横からは、黒っぽい油が出てきます。そして出口からは巻き紙のようなカスが出てきます。
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私たちが知っている黄色いきれいなひまわり油は、これを2日間かけて2回も濾紙で濾したものなのです。
とにかく、自家採種しながらの栽培と、草のすごさと、搾りの手間、ろ過の手間など、とても大変なことがわかりました。油が本当に貴重なものであること、スーパーで売られている大量の油と低価格のわけを恐ろしく感じました。
さて、このオイルプロジェクトは、畑の除染が目的ですが、種には入らないセシウムは茎や葉や根に吸収されています。これを蒸し焼きにして炭にし、それを燃やして灰にし、安全に処理する方法を研究中だそうです。(報告:中村陽子)
おまけ:この日、高濃度の放射性廃棄物の最終処分場を、栃木県の遊水地の近くの山林にしようとしていることが、話題になりました。放射性物質が漏れでないよう安全な囲いをつくるそうですが、ここから多くの地下水や川の源流になる地域に最終処分場を作ることは、本当に愚かなことだと思います。どうしても最終処分場が必要ならば、もうこれ以上地下水や川や大地を汚染する心配のない海岸の近くにするべきですよね。
最適な場所は、37万ヘクタールもある東京電力の福島原発の敷地内ではないですか? 東京電力の最高責任者の方、どうかお願いです。ご自分から最終処分場になることを名乗り出てください。日本の源泉や地下水が救われます。この決断をしていただけたら、現代の田中正造として心から尊敬します。