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中村陽子のコラム

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2019年3月20日

今年も醤油を搾って、来年のもろみを仕込みました。

 3月の醤油搾りは、醤油組のみんなの楽しみです。あきる野の近藤醸造店に朝8時半集合で夕方5時ごろまでかかるので、とても大仕事なのですが、1年間醸造してきたモロミが、美味しい醤油に生まれ出る瞬間に立ち会うのはなかなか味わえない喜びです。近藤醸造店で搾ると言っても、ここで搾っていただくわけではなく、長野から手造り醤油の指導をしている搾り師さんに搾り舟と火入れの釜を持って来ていただき、搾っていただきます。みんなはそれを手伝います。長野では昔からある冬の風景です。

 楽しみの一つはここにたくさんの樽が集まり、いろいろな醤油を味わえることです。1年前にはみんな同じ原料の醤油麹を受け取ったはずなのに、1年間各家や各農場で醸造されたモロミは、色も水分量も豆の状態も違い、搾り出てくる醤油の色も味も違ってきます。搾り師さんは、このモロミがどういう環境に置かれていたか、温度が十分あったか、足りなかったか、モロミを樽の中で均一にするための天地返しはされていたか、醤油の要素は十分醸造によってできているかなどなど、モロミの状態から読み取ります。

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2019年2月20日

種子法廃止後、最新状況をご報告します。

 2017年3月に種子法廃止が決定し、2018年4月から廃止が施行されている主要農産物種子法のことはご存知と思います。その後、法的根拠を失い種子生産に国の予算がつかなくなることと、今まで積み上げてきた種子生産の知見を民間企業に渡すように農水省から通達がありました。この状況から各県の種子生産を守るため、主要農産物種子生産条例が制定、施行されています。

●各県の種子条例の状況
 現在すでに制定・施行済みの件は5県、兵庫県、新潟県、埼玉県、山形県、富山県です。兵庫県は酒造のための酒米を守るため、新潟県、山形県は米処として、埼玉県な農業県として、富山県はコシヒカリを筆頭に米の種子生産を守るために早い動きでした。
 後に続いて現在制定予定の県は4県、北海道、長野県、岐阜県、福井県、宮崎県で、今年4月施行を目指して動いています。その他の県は、栃木県、千葉県、福岡県が準備中です。合わせて12県で県条例ができる見込みです。もし20県を超える県で条例が作られれば、国は予算措置をせざるを得ないだろうと言われています。
 中央と違い、地方の議員は自民党議員でも正常な感覚が健在で、種子法廃止がいかにおかしいことかが分かるようです。

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2019年1月20日

田の草フォーラムに来てもう一つの国を生み出す仲間になって!

 前回2017年1月の田の草フォーラムから今回までは激動の2年間でした。同年3月に種子法廃止、あれからたくさんの法律が改正(改悪)されています。種子法も廃止、水道法も改正され、世界で1位なのは、農薬の規制緩和と、遺伝子組み換え作物の承認数で、性懲りもなく原発再稼働し平和憲法も改正する段取りをし、国民のだれも望んでいないことがどんどんと進められていきます。考えてみれば命にかかわることばかり、次世代に申し訳なく、どうして国が国民を守ろうとしないのか、こんな国にどうして税金を払わなければならないのかと、怒り心頭の毎日です。

 ところがこの2年間、アメリカの公文書の開示などにより、日本の政治が国民の方を向いていない理由がわかりました。もし多くの日本国民がこのことを知れば、必ず変わると思うのですが、どうでもいい情報をいっぱい流し重要なことを知らせないマスコミのせいで、知らない人のなんと多いことか!たとえ伝えられたとしても、大して驚かずどうせそんなことでしょう、と冷め切っていたり、生活のために働くのに精いっぱいで本気で怒れる人がほとんどいません。このまま何もしないでいると、次世代に残してはいけないものが増え続けます。

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2018年12月20日

第8回田の草フォーラムin東京 草と向き合う田んぼの達人が集合します!

 田の草フォーラムは2004年から2年に1回、有機農法や自然農法や俺流で磨きをかけた田んぼの達人たちに集まっていただき、それぞれの工夫や実行されていることをお話しいただく情報交換の場となってきました。

 田の草を邪魔者にして除草剤を撒く慣行農法とは一線を画し、それぞれの田の草の好む環境を変える輪作や、その草が生えるわけを研究したり、草は土づくりの主役と考えて稲作以外の時期にできるだけ草を生やしたり、山から海までの大きな循環の中で、田んぼの生産力を引き出すことを思案したり。

 それぞれの農家の田んぼは、土壌も違い気候も違い水事情も違い、簡単にマニュアル化できません。北へ南へと出かけ、発表者を取材していると、一人ひとりが研究者であり、発見者であり、魅力的です。参加者も同じです。

 1日目に予定している実践農家の発表内容をご紹介します。

1.稲の元気が一番!3回代かきで草に困らない米づくり。無効分けつを出さない理論(栃木県藤岡町)

2.いすみ市の有機米給食を実現させた有機稲作技術 3年連続全員草対策に成功(千葉県いすみ市)

3.さまざまな手法で土の力、稲の野生の力をひきだして大規模家族農業(茨城県河内町)

4.木村秋則さんの自然栽培の経過報告(新潟県佐渡市)

5.草に向かう元気のもとの話。続けられる農業経営の視点で人生の断舎利と家族の幸せ(山形県酒田市)

6.誰でもできる自然栽培=みんなが田んぼの達人に(新潟県新潟市北区)

7.小規模・家族農業 世界の動きと日本の状況(茨城県阿見町)

 2日目は、(公財)自然農法国際研究開発センター理事長 岩石真嗣氏と、NPO法人民間稲作研究所理事長 稲葉光國氏による研修と、発表者全員によるパネルディスカッションです。
 毎週私は車を飛ばして田んぼの達人の取材に出かけています。実際に自然界を相手に恵みを取り出す仕事をしている人と話していると、これが天職かと思うくらい楽しいです。資料集作りも面白くて仕方がないです。

 きっといいフォーラムになると思います。都市部の皆さんも、わからない言葉は解説しますので、ぜひ素晴らしい日本の宝のような方たちに会いに来てください。

 日時は2019年2月2日(土)13:00集合13:30開始、3日(日)11:50終了の23時間研修会です。
 場所は 代々木のオリンピック記念青少年総合センター センター棟311
 参加費は、宿泊する方は参加費、資料代、宿泊費、交流会代、朝食すべて込で12000円
 宿泊しない方は、7300円で1日目の交流会までと、2日目8:30~も参加できます。
 このフォーラムは、自然農法センターと民間稲作研究所と秀明自然農法ネットワークにご協力いただいております。また、すべて自己資金で開催しているので、有志の方から寄付金を頂いております。

 田の草フォーラムは命を優先する農家と消費者が手を結び、生きる環境と安全な食料に困らない日本を次世代に残すために集まるすがすがしい会です。思いを同じにするみなさん!立場を超えてつながりませんか?

 メダカのがっこうのHPのショップから申込できます。
 → http://npomedaka.shop-pro.jp/?pid=138381128

2018年11月20日

千葉県いすみ市で全市で有機米給食が始まりました。

 武蔵野市の境南小学校が40年前から山田征さんという一人の保護者とチャレンジ精神旺盛な海老原洋子さんという栄養士さんのおかげで安全給食になったことは後日紹介させていただきますが、今回はそれとは違い、市長主導で始まったいすみ市の有機米給食が人材に恵まれて軌道に乗った成功例をお話します。これは行政主導の良いケースだと思い、お話を伺ってきました。

 いすみ市の有機稲作は、太田市長がコウノトリで有名な兵庫県豊岡市を視察し、2012年秋に豊岡市の中貝市長の講演を開催したところから始まりました。90%が田んぼであるいすみ市もコウノトリの里を目指そうとしたのです。そのためにはコウノトリの餌場として田んぼを生物多様性にしなくてはならず、自然と共生する里づくり協議会がトップダウンで作られました。
 この協議会の農業部会の中心的存在である矢澤喜久雄さんと、いすみ市農林課の鮫田晋さんにお話を伺いました。矢澤さんは農事組合法人みねやの里の代表理事をされています。
 彼は、コウノトリを観光資源にするという豊岡市の物まねではだめだと思っていましたが、無農薬栽培を広げる活路に悩んでいました。しかも、2013年初年度の無農薬栽培は草が予想をはるかに超え、惨憺たる結果に終わりました。
 これを打開したのがこのプロジェクトの担当になったいすみ市の鮫田さんです。彼は有機稲作の技術的指導を民間稲作研究所の稲葉先生にお願いし、2014年から3年間の研修を開催しました。
 1年目に、稲葉方式の有機稲作技術、秋起こし2回、2回代掻き、深水管理で草を抑えることに成功し、6~7俵/反の収穫がありました。「田植え後1回も田んぼに入らなくてもいい」というのも農家にとって魅力でした。2年目からはさらにいすみ市に合った方法が指導されました。
 初年度の有機米の収穫量は4トンばかりでしたので、農業部会で「子どもたちの給食に使うのがいい」という意見が出て、太田市長のOKがすぐ出ました。これは10小学校の1か月分のごはんになりました。保護者からの評判もよく、面積も増え、2016年は16トン、2017年からは全量やることになりました。この間、お米の行先について、市の方では少しでも高く売る意見もありましたが、少しばかり環境ブランド米にするより、子どもたちに食べてもらう方が正解で、農家のやる気につながりました。
 買い上げ価格は20,000円/60kg(1俵)で世間の有機米より安いですが、それよりも少ない給食費との差は行政が負担することになりました。
 いすみ市は、有機米給食で全国的に注目されることになりました。矢澤さんは、「これは鮫田さんがいたからできた。彼は生産者と一緒になって必要なことを考えて実行する希少な職員だ」と言います。鮫田氏の経歴は異色です。彼は、東京でサラリーマンをしていましたが、いすみ市の海に時々サーフィンに来ているうちに、海の近くに住みたくなって移住しました。市役所の職員に応募し、外から来たからこそいすみ市の良さがよくわかっている人間だとアピールして運よく採用されたそうです。
 有機農業、有機米給食、添加物、遺伝子組み換え飼料や食品などの意識については、市役所も市民もまだまだ関心が低いのが現状です。しかし、有機農家が有機野菜を使って欲しいと申し出があったり、野菜の有機栽培も指導者を入れて開始しました。栄養士や調理師さんの自発性もこれから徐々に出てくると思います。彼は小学校の総合学習の時間に、生きものいっぱいの田んぼとそこでとれたお米のお話を昨年だけで30回もしているそうです。子どもは親の意識を変える力があると彼は言います。
 課題は山積していても、今やることはただ一つ、有機米給食、安全給食の実体を作り上げていくこと、子どもたちの心身を作る安全な給食を実現することに力を注ぐことだと彼は言います。
 有機米給食に惹かれていすみ市に移住して行ったメダカのがっこう会員の家族がいます。他にも友人からいすみ市に移住した方たちの噂を聞きます。みんないすみ市の有機農業と安全給食への道を盛り立ててくれると思います。

2018年10月20日

原発と自然エネルギーと火力発電や水力発電の関係

 これは、知らない方が多いので、お知らせします。
 10月8日、長野県茅野市で全国メガソーラー問題シンポジウムが開催されました。300人の会場は450人以上の人で溢れるほどの反響があり、うれしい悲鳴でした。
 国は太陽光発電を推進するために、買い取り価格を非常に高く設定したので、純粋に太陽光発電が推進されるというよりも、投資商品になってしまいました。しかもその財源は私たちの電気料金から徴収されています。その額は今では、消費税1%分にあたる2兆3000億円になっています。
 しかもそれお金が、ふるさとの山を削り、コンクリートを打ち、除草剤を撒き、木や草を生えないようにするという自然破壊に使われているのです。これではますます台風などの豪雨に耐えられない山になってしまうでしょう。

 今まで国は、田んぼや畑は国土の大事な部分なので、転用には厳しかったのですが、太陽光発電は緑化とみなすという法律をつくってしまい、国土を守る歯止めを失いました。
 「田んぼから自然再生」を掲げるメダカのがっこうにとってもピンチです。
 それでは、いくつか知っておきたい事実を箇条書きにしていきます。

1.原発と自然エネルギーには、火力発電と水力発電が必要だという事実
 これには、電気の性質が関係しています。電力会社は、使用される電気量と同量の電気を送電しなければならないということ。北海道の地震の時のように、発電量が少なくても、九州の太陽光発電にストップがかかったように、発電量が多すぎても、停電が起きてしまうのです。これを同時同量の原則といいます。
 原発と自然エネルギーはどちらも電気が必要なときに発電ができず、原発は制御棒を抜いてから臨界点に達するまで一週間ほどかかりますし、太陽光発電は昼だけでお天気次第、風力発電は風次第でコントロール不能です。しかも、町を動かすほどの蓄電はできないのです。
 そこで、原発や自然エネルギー発電の近くには、同じ発電能力を持つ火力発電と水力発電をセットで作られています。火力発電は、コントロールが効くので調整役です。水力発電は、夜間など使用量が減った時に、止めることができない原発の電気を使って水を上にあげる(揚水発電ダムという)ためです。
 これが、原発がほとんど稼働していない日本で、電力不足が起きない理由です。

2.自然エネルギーは、環境破壊になっているという事実
イ)メガソーラーから立ち上る上昇気流が突風や竜巻を引き起こしている疑惑
 地表は水面であれば一番温度変化が少なく、次が森、次が草地です。ここから水蒸気が蒸散し、小さな低気圧ができて雲を呼び雨を降らせます。これが日本が極端に雨季と乾季に分かれず、穏やかな気候である理由です。ところがここにソーラーパネルが並ぶとどうなるでしょう? 太陽が照りつけるとパネルの温度は70℃80℃と熱せられ、ここから上昇気流が発生します。そこに風が吹き込むのです。メガソーラーが出来てから、日本に今まで聞いたことのない突風や竜巻が起きていると思いませんか? 限りなく怪しいです。

ロ)ソーラーパネルの下の地面は草1本生やさないよう除草剤を撒いている。
 ソーラーパネルが草や木に覆われたら発電に支障が起こるので、強力な除草剤が撒かれます。食べ物ではないので、残留基準もありません。草や木の根っこが土壌菌の住処であり、栄養を保ち、土砂を抑え、水を蓄えている山の息の根を止めているのです。

ハ)ソーラーパネルは廃棄物業者も拒否するほど、危険で処分が難しい。
 水害や地震で出てくるゴミの中で、一番困るのがソーラーパネルだそうです。ソーラーパネルは危険物質がいっぱいで、処分の目途が立っていません。この点ではごみ箱がないと言われている原子力発電の廃棄物と同じです。この問題を解決しないうちに、太陽光発電を推進するのは次世代に対して無責任です。

ニ)ソーラーパネルは火事になると消防士が感電するので消化に時間がかかる。
 ソーラーパネルは火事の光でも発電をするので、消防士は感電しない装備をしないと消火にかかれないそうです。しかも水を安易に掛けられないので、消火に手間取ります。アスクル倉庫の火事がなかなか消せなかったのは、屋根にソーラーパネルが乗っていたからだそうです。ニュースでは教えてくれませんでしたね。

ホ)風力発電の建設は山の尾根などで、建設する過程での自然破壊が甚だしい。
 あれだけ高い支柱を立てるためには、数十メートル地面を掘らなければならず、その重機を上げるための道路を整備しなければならず、山はズタズタに傷つけられてしまいます。このことが山の自然環境を破壊し、災害を人災にするでしょう。

ヘ)風力発電は、気流を乱している。
 風力発電の羽の長さは、新幹線1両分~3両分、突端のスピードは数百キロ、地球の気流を乱していて、そのことによる気象への影響は必ずあるはずです。

ト)風力発電の低周波は人の身体を不調にする。
 世の中には、目に見えない毒物がいっぱいあります。放射線も電磁波も低周波も同じように人間にとって有害なのです。化学物質過敏症の方たちは、低周波にも非常に過敏に反応され、多くの方が苦しんでおられます。その方たちが犠牲となって、人間にとって良くないものであることを教えてくれているのだと思います。

 太陽光発電や風力発電などの再生エネルギーと言われているものが、実は環境を破壊するものであり、廃棄物が処理できないものであること。しかしそのための太陽光発電推進賦課金が電気代に含まれ、全額私たちが支払っていること。この税金と同じように義務付けられたお金は、柏木孝夫氏が理事長の低炭素投資促進機構という一般社団法人に行っており、この方は原発推進の第一人者であるという事実です。ですから、私たちは、原発を止めたければ自然エネルギーを増やさなければならないというフレーズに騙されているのです。さよなら原発の有名な方たちもそう思っているのですから、この悪夢から覚めるには、本当のことを知らなければなりません。

 どうぞ皆様も、ご自分で調べてみてください。参考文献として、『ご存知ですか、自然エネルギーのホントのこと』山田征著を推薦します。自費出版なので、直接問い合わせてください。発行ヤドカリハウス 山田征さんです。メダカのがっこう事務局にも置いてあります。
 彼女は、この太陽光発電推進賦課金を払わないことで7年前から電気を切られていて、仕方なく電気のない生活をされています。彼女は、40年前に武蔵野市の境南小学校の給食を自然栽培や有機栽培の米や野菜、本物の調味料に変えてくれた先駆者です。まねはできなくても、世の中には、とことん突き詰めなければ得られない真実の情報があるのです。彼女はそういう役目の方だと思います。口コミ拡散お願いします。

2018年9月20日

40年前、子どもの命を支える食に立ちあがった人たち ―高取保育園、麦っこ畑保育園のお話―

 “いただきます―みそをつくる子どもたち”というドキュメンタリー映画の上映会をしました。食で子どもの生命力が全開することや、アレルギーやアトピーが当たり前に治ることを体験した親子を40年間も送り出している福岡県と神奈川県の2つの保育園の様子が報告されています。

 福岡と神奈川で同時多発的に立ち上がった方たち、40年前に何か女性たちの意識が変わることがあったのでしょうか? 調べてみると、1970年代に入ってから生まれた子どもたちにアトピー性皮膚炎が現れ始めました。有吉佐和子さんの『複合汚染』(新潮社)の初版が1975年(43年前)に出版されました。オイルショックはその1年前の1973~1974年、それまでの経済発展の方法や方向に問題があることに気が付き始めた時期でもありました。

 1968年開園の福岡市高取保育園の西福江園長は、「知育、体育の前に食育がある」という信念をもち、1970年ころから今まで感知しなかったアトピーと出会い、「和食に帰ろう」と思い立ちました。しかしそこには大きな壁がありました。それは、公立の保育園には現代栄養学に基づいた栄養素と食材の決まりがあったのです。肉や卵でタンパク質、牛乳でカルシウムなどの細かな決まりです。それを、味噌や納豆、豆腐や小魚で計算し直して基準をクリアーしました。これには同じ志を持つ優秀な栄養士さんの協力が必要でした。
 食事の基本は、玄米と納豆、みそ汁、煮物や和え物、魚や豆腐などの和食です。西福江園長は子どもたちの身体にできるだけ良い食材を使いたいと思い、志を同じくする農家の方にも協力してもらい、無農薬の米や野菜、本物の調味料を使うことにしました。その中でも味噌は毎月100kg使います。それを最年長のクラスの子どもたちが毎月仕込みます。卒園前には味噌の作り方を次に伝えます。ここに入園すると、アトピーやアレルギーの子どもたちは数か月できれいに治り、親子ともども身を持って食の大切さを知らされます。この“いただきます―みそをつくるこどもたち”を上映したい方、ご覧になりたい方は、http://itadakimasu-miso.jp/ こちらをご覧ください。

 1978年に神奈川県の麦っこ畑保育園の大島貴美子園長は、それまで勤めていた保育園の年代や障害で区別する保育に苦しくなり、いろいろな子どもがみんな安心して過ごせて、大きい子が自然に小さい子の面倒を見るような大家族の子育てをしたいと思い、農家の母屋で麦っこ畑保育園を始めました。8月のある日に伺うと、幅広い年代のお台所さんから卒園生のスタッフや夏休みということもあり、卒園生の小学生ボランティアまでが子どもたちのお世話をしていました。園長の理想の形です。
 給食についてお話を伺うと、始めて10年たったころ、小児科医の真弓定夫の「子どもは裸で群れて育つ」という子育て論に出会い「これだ!」と共鳴して講演にお呼びしたところ、牛乳は母牛が自分の赤ちゃんのために出すオッパイで、人間は飲んではいけないとわかりびっくり。それ以来、牛乳を飲まなくなり、みそ汁や和食を基本に魚も切り身でなく1尾丸ごと食べられる大きさのものにしたそうです。食材も自然栽培の八百屋さんや生協や大地の会のものを使って作っています。真弓先生が、空気も水も加工していないものがいいということで、たき火はするけど暖房はしない、水遊びはするけど冷房はしていません。この取り組みは、2017年にドキュメンタリー映画「蘇れ生命の力」~小児科医 真弓定夫~ になっています。
 上映したい方、ご覧になりたい方は、http://heartofmiracle.net/index.html こちらをご覧ください。

 あれから40年日本の食は危険になる一方です。今や世界一の遺伝子組み換え作物や食品の輸入消費国。殺虫剤ネオニコチノイドは世界に逆行して緩和の一途、除草剤グリホサートの残留基準を0.1ppmから40ppmに引き上げたり、除草剤が効かなくなったので枯葉剤の残留基準も4倍~5倍にしたり。それらすべてを安全だという食品安全委員会。政府が国民を守ることを止めたのならば、むしろない方が国民に危機意識が芽生えていいかも知れません。

 この時代に生まれ合わせた私たちは、なすべきことがたくさんあります。何から手を付ければいいのかわからない気持ちにもなりますが、前回紹介したコリン・キャンベル博士が正しいことを証明してくれた日本の伝統食の復活と、子どもたちに安全な食を提供することから始めたいと思います。
 次回は、境南小学校の海老原栄養士と山田征さんグループが40年前に始めた武蔵野市の安全給食の始めから、現在武蔵野市の全校まで拡大して実施されている安全給食を支えている方たちのお話をします。

2018年8月20日

ガン細胞のエサを解明したコリン・キャンベル博士の研究

 メダカのがっこうの教室に、食養と手当て法があります。子どもの不調を薬を使わずに治せるようになりたいお母さんとか、ご本人が体調を崩した方、家族や友人が末期ガンの人など様々な方が来るのですが、病気を治すのはその人の自然治癒力なので、お伝えすることは単純です。1.腸をきれいにする方法。 2.病気を治すために止めるべき食品。 3.未精白の米とみそ汁や発酵食品をよく噛んで食べる。小食にすることなど伝えます。

 日本の伝統食である、ご飯とみそ汁と梅干と漬物や発酵食品には本当に感心します。この食事形態を構築してくれた先祖に感謝します。歳を重ねるごとにこの食事形態のすごさがわかってきました。天才的です。この食事をしていたころの日本人は、死亡原因10位までにガンは入っていませんでした。だから私はバカの一つ覚えのように、一汁一菜と発酵食品を入れた食事をみんなに薦めているのです。しかし今一つ科学的根拠に欠けていて説得力が足らないのです。

 ところが、コーネル大学名誉教授のコリン・キャンベル博士、「栄養学分野のアインシュタイン」と称されている世界的権威が、ラットの研究でガン細胞の好物を解明してくれました。著書『ザ・チャイナ・スタディー』の翻訳版『チャイナ・スタディー 葬られた「第二のマクガバン報告」』(合本版)グスコー出版)に発表されています。

 チャイナ・スタディーの概要は、「肉・牛乳・卵などの動物性タンパク質がガンを増殖させる。動物性食品はガン細胞を増殖させるが、植物性食品は減少させる。その中でも最も強力にガンを増殖させるものは、カゼインである。これは牛乳のタンパク質の87%を構成しているものである。肉を摂っていない人でも牛乳や乳製品、乳化剤などを摂るとガンが増殖する。植物性食品は未精白の穀類やホールフード=一物全体で摂るとガン細胞の成長を抑制させる。それは私たちの健康を勝ち取る秘訣は、個々の栄養素の中にあるのではなく、栄養が含まれている植物性食品全体(丸ごと)の中にあるからだ。この無数の栄養が私たちの体内で協力し合った作用をするとき健康という驚くべきシンフォニーを奏でることになる。」
と、このようなものです。

 彼はこれをラットの研究で裏付けました。肝臓ガンを発症させたラットにエサを与え、その内容によってガン細胞の増殖がどうなるかを調べたのです。
 カロリーの20%が動物性タンパク質であるエサを与えると、ガン細胞は急激に増殖しますが、動物性タンパク質を10%以下にすると、増殖が停止しました。さらに動物性タンパク質を5%以下に抑えたラットは長生きで平均寿命を迎えてもスリムな体つきで毛並もよかったそうです。この時、先ほどの高たんぱく質のエサを与えたラットは全部死亡していました。植物性タンパク質を与えたラットは、全くガンは増殖しませんでした。
 実験結果として、100対0のスコアは今まで決して見られない現象です。
 この日本の伝統食と食養の正しさを科学的の証明してくれたコリン・キャンベル博士の研究は、世界的に有名ですが、日本ではなぜかあまり知られていません。さらに日本には、ガンを抑えるフリーラジカル食品世界第1位の味噌と第3位の納豆があります。日本人が本来の伝統食に戻れば、ガンが発症することなどありません。発ガン性物質が毎日体に入ってきたとしても、ガン細胞のエサを全く摂らなければいいのですから。灯台下暗しの現代の日本人は、本当にもったいないことをしています。

2018年7月20日

私のナウシカプロジェクト

 草も虫も人も殺してしまう除草剤や殺虫剤、大地を不毛にし生態系を破壊してしまう遺伝子組み換え作物、これらをもっと売るために廃止された種子法、原則自家採種禁止になる種苗法、計画的に大胆に実行に移されていく欲深い人たちが操る多国籍企業の支配体制。

 許せない思いで、この事実をできるだけ多くの人に伝えるための学習会と上映会、署名活動、意見書を国に出すための陳情陳述など様々なことにトライし、何が有効なのかもがいているうちに、新しい出会い、旧友との再会など押し寄せてきました。

 その中で最近一つのつながりを見つけました。大地との絆を取り戻したナウシカを思う共通の気持ちです。僕も、私も、俺も、ナウシカプロジェクトを実行中だったのです。これで意識がつながるのです。私も実は36歳の時から、ナウシカプロジェクトを始めました。今一度、意識しなおすために、私のナウシカプロジェクトを書いてみます。

 私は子どものころから、光合成ができる植物に畏敬の念を持っていました。そして、独立自営農民を最も自由に生きる力がある人だと憧れていた少女でした。30歳で3人目の子どもを産んで育てていた頃、宮崎駿さんのアニメ「風の谷のナウシカ」に出会いました。
 知らない方のために少し解説すると、この映画は、核戦争1000年後の汚染された地球が舞台です。そこには腐海というカビのような菌の世界が広がり、大型の虫が棲み、人間の村や町を飲みこもうとしていました。

 ナウシカは辺境の地、風の谷の王女。幼い時から腐海の虫たちと交信できる少女で、腐海の存在理由を考え続けていました。ある時、腐海の底に落ちて死ぬかと思った彼女は、底の土や砂や空気が浄化されていることを知り、腐海のカビや石化した樹木が実は地球を浄化していること、虫たちがその世界を守っていることを発見しました。
 そうとは知らない愚かな人間たちは、ただ腐海を焼き掃い、虫を殺そうとしますが、旧時代の遺物である核兵器をもってしても虫たちの暴走は止められません。最後の場面、怒りで真っ赤な目になった虫たちが風の谷に向かって暴走している時、ナウシカが捉えられていたその虫の子どもを取り戻し群れの前に返します。すると、しだいにその子の周りから赤色の攻撃色が消え、群れ全体に友愛の青い光が広がっていきます。虫たちの暴走に跳ね飛ばされたナウシカは一度は死んだと思われましたが、虫たちの友愛の光に包まれて復活します。彼女は、風の谷の古くからの言い伝えにあった大地との絆を取り戻す伝説の人物だったのです。

 以来、私の敬愛する人はナウシカになり、母なる地球の声を聴いて手足となって働きたいと願うようになりました。36歳の時、地球が必要としていることを気づく自分になることをプログラミングしました。その後の私の身に起きたことはすべて地球の手足となって働くためのステップアップ授業だと受け取っています。長男の不登校も私のエリート意識を粉砕してくれました。次に共感したのは、百姓・赤峰勝人さんの、すべては調和を取り戻すために訳あって存在するという神草さん、神虫さん、神菌さんの自然観です。ナウシカの世界が現実になったと思いました。

 そして47歳の時に足元から緑の水面が地平線まで広がっていくビジョンを見て、田んぼだと直感し、瑞穂の国の国産みを意識しました。これが2001年のメダカのがっこうの設立のきっかけです。私のナウシカプロジェクトは「草も虫も人もみんなが元氣になれる田んぼ」という形になりました。

 大地との絆を取り戻すことは、破壊的なエネルギーではできません。1つの命を確実に返していくこと、それには、1つ1つの田んぼに生物多様性を取り戻していくことが肝心です。生きものを殺す赤い光の田んぼを、生きものを活かす青い光の田んぼに変えていく。この青い光を1つ1つ広げていくことをイメージして。とても地道な活動ですがこれしかありません。気が遠くなりそうです。

 ところが、ナウシカプロジェクトで既につながっている人たちがいました。大地を再生する矢野智徳さん、意識の垣根をなくす映画を作るオオタヴィン監督、ホテル経営をしながら環境活動をする飯田容子さん、そして子育て中のお母さんたち、行動だけでは深められなかった意識のつながりができました。単なる活動が空しくなくなりました。とてもうれしくなりました。ナウシカがつないでくれたご縁です。ナウシカさんありがとう。

2018年6月20日

食と農に大異変

 ここのところ次々と起こる動きは異常に早いです。昨年4月に決まった種子法廃止だけでなく、農業競争力強化支援法で種の知見を民間企業に渡す決定、グリホサートの大幅規制緩和、そして6月に入ってから2,4-D(枯葉剤)の規制緩和、つくば遺伝子組み換え特区の強化策、仲買を排除する市場法改定案、自家増殖(採種)原則禁止が強化される種苗法、すべて日本の食を危険に、そして食と農を多国籍企業に売り渡そうとしています。

 驚いたのですが、農水省のトップである奥原事務次官は、農水省の葬式を出すという約束で事務次官になった方だそうです。もう農水省はいらないと国は考えているのです。そこには、食が国民の命を支える重要なものだという認識ではなく、他の工業製品と同じく経済効率優先の産業の一つとしての認識で、農水省を財務省に入れるつもりのようです。

 みなさん、有機農業ニュースクリップというサイトをチェックしてください。6月に入って遺伝子組み換え作物の栽培許可が3件追加され、屋外で126品種もの栽培が許可されています。グリホサートや2,4-D枯葉剤の規制緩和は遺伝子組み換え作物や収穫前プレハーベストされた作物を輸入するためです。小麦粉やジャガイモは特に危険です。輸入小麦粉がほとんどの日本、パンとパスタはオーガニックを買ってください。パンはほとんどオーガニックの小麦粉で作っていないので、自分で作るしかありません。メダカのがっこうでは、無農薬の強力粉を用意しました。パンもパスタも作れます。作りましょう!

 日本ではまだ実際にオープンな形での遺伝子組み換え作物の栽培は行われていませんが、この除草剤や枯葉剤の規制緩和と、今後、遺伝子組み換えの表示義務がなくなれば、すぐにも栽培が始まると思います。
 なぜこんなことが起こっているのかと言えば、それは、すでに批准しているTPPやUPOV条約(新品種の育成者の知的所有権を守る国際条約)に沿う形に、少しずつ国内法を整備してきたのですが、ここに来て完成に向かってスピードを上げているようです。それでもなぜ世界はこちらに向かっているのか? その答えが最近わかりました。

 ジャン=ポール・ジョー監督の「世界が食べられなくなる日」というフランス映画の中に答えがありました。この映画は、ほとんどの国が安全だと認めている遺伝子組み換え食品が本当に安全なのかを確かめるために、ラットの寿命である2年間にわたり実験した様子を記録したドキュメンタリー映画です。

 各国が安全だと認めた根拠は、モンサント社がラットで行った3か月の実験結果の報告です。ラットで3か月というと人間では10歳くらいに当たるので、安全だと証明されたわけではないということで、フランスのセラリーニ教授が、ラットの寿命である2年間の実験をしたのです。この実験は外部に漏らさずほとんど無菌状態の中で秘密裏に行われました。外部からの妨害と不備を指摘されないよう万全を期したのです。

 結論から言うと、4か月以降、メスは乳がんや皮膚疾患、オスは腎臓や肝臓疾患が出始め、9~10か月目くらいから数が増えていき、2年の寿命もまっとうせずに死んでしまうラットが多数出ました。これは人間でいうと、30~40代の女性が乳がんになり、40~50代の男性が腎臓や肝臓疾患になり、寿命が全うできない人が多く出るということです。

 この実験は、遺伝子組み換えのトウモロコシ入りのエサだけを与える組(えさに混ぜる割合を11%、22%、33%と変えてある)、それに使う除草剤(グリホサート)を入れた水だけを飲ませる組、遺伝子組み換えトウモロコシと除草剤の水を両方を与える組など、様々なケースを作り、何が影響するのか調べました。
 結果で怖いと思ったのは、遺伝子組み換えトウモロコシをエサに混入する割合が、少なくても多くても同じ結果になったことです。

 この映画では、同時に原発の危険性も取り上げています。その理由は、原発と遺伝子組み換えは、人間の科学技術の中で、少なくとも3つの共通点があるからです。
 ①後戻りできないこと ②すでに世界中に拡散していること ③体内に蓄積されやすいこと です。そして現代人は、子どもたちに毒を盛り、半永久的に浄化できない地球を子孫に残す初めての人類だと言っています。

 さて答えが遅くなりました。その答えは、私たちはすでに第3次世界大戦の最中にいるということです。第2次世界大戦終了後、欲深い人間たちが、世界の富を吸い上げようと作戦を立てました。武器は農薬、化学肥料、添加物、遺伝子組み換え食品などを駆使した食料です。そうとも知らず平和で豊かな世の中が来たと安心して生活していた人々は、標的にされ、まんまと攻撃を受け、病気になりました。特別支援学級に入る子どもたちの急増、若い女性の乳がん、男性の腎臓や肝臓の疾患のなんと多いことでしょう。

 食料のほかの兵器は、子宮頸がんなどのワクチン、そして原発。どうして、福島原発事故を経験した日本が、原発再稼働するのかなど、政府が何を考えているのか、あきれ果て、どうしてだろうと疑問に思っていましたが、もうその疑問はなくなりました。

 戦争を仕掛けられていたのです。政府の要職はすでに敵側に寝返っているのです。寝返っている人しか要職に付けないといった方が正しいかもしれません。貧富の差は開く一方、過労死するほど働いているのに、ちっとも富は入ってこないで、ほとんど吸い上げられているのです。第3次世界大戦はもう敗戦前夜だと思います。

 でも戦争だと気が付けば、みんな目覚めでしょう。子どもに毒を盛る人類になどなりたくありません。一番頼りにしているのは、女性やおかあさんたちです。よろしくお願いします!