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農家さんを応援するための
基礎研究に取り組んでいます

農家さんを元氣づける「田んぼの生物多様性の高さ」、農家さんを悩ませる「田の草問題」など。いのちが育む米作りを広げるために必要なことを、究めます。

いのちの田んぼの生物多様性の評価

田んぼのいきもの

肥料をやらないのに、豊かに育つのはなぜ? 農薬をまかないのに、病気にならないのはなぜ? 答は、田んぼに実現している「豊かな生物多様性」に裏付けられた生態系にあります。

それを実感することが、農家さんにとっては「これでいいんだ!」という自信に、食べる人にとっては、自分たちのいのちが、たくさんの生きものに支えられていることへの感謝の思いにつながります。

田んぼのいきもの調査

田んぼの生きもの調査

田んぼに棲息するカエル、クモ、昆虫、鳥類、植物などの種類や数をカウントします。農薬をまく田んぼにはいないような「絶滅危惧種」がたくさん棲息していることに驚かされます。

生きもの調査の目的は、自然を取り戻そうと薬を使わず生きものに配慮して稲作りをしてくださっている農家の田んぼが、どれくらい自然環境が復活しているかを把握することと、さらに豊かにするための改善策を研究するためです。多様な植物や生物がいることが「良い田んぼ」の条件だと思ってはいますが、「顔の見える信頼関係」を第一と考え、認証制度の形はあえてとりません。

田んぼの生きもの下敷き

メダカのがっこう いきもの下敷き

田んぼで生きものを観察するのに便利な下敷きを作りました。

メダカのがっこう米のパッケージ

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「メダカのがっこう米」のパッケージには、田の畔によく見られる植物たちをレイアウトしました。除草剤をまけば、生えない野草たちです。

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無農薬の米づくりの技術支援

無農薬の米づくりで、最後まで問題になるのが「田の草」への対応。草が一本もない田んぼとまではいかなくても、稲の成長の方が勝るようなバランスには持って行きたいものです。

また、田んぼそのものの性格というのもあります。水や空気が、健全に循環しているかという視点も大切です。

田の草フォーラム

コナギ大発生
コナギが大発生した田んぼ

メダカのがっこうが2年に1回開催している田の草研究の会です。農薬・化学肥料を使わないで生きる環境を取り戻してくれている農家が、田の草に困らないように、全国の田んぼの達人や、田の草卒業生が、長年積み上げてきた技術や考え方を教え合う情報交換の場です。

目指すは、農薬・化学肥料を我慢して使わないのではなく、また代替のものを探して使うという資材に頼ることなく、その土地、その土壌、その気候、水事情にあった栽培方法を、自然の摂理に学んで作り上げていくこと。また、品種についても、コシヒカリだけでなく、無農薬・無化学肥料栽培に適した日本在来の品種を守り育てていきたいと考えています。

農家さん同士も、お互いに刺激になり、二年後にさらにパワーアップして再会することを約束して、それぞれの田んぼへと帰っていってくださいます。

大地の再生講座

大地の再生講座

田んぼから生きものがいなくなった原因は、実は、農薬・化学肥料が3割、田んぼの基盤整備やコンクリートのU字溝が7割なのですが、U字溝が大地に及ぼす影響の大きさを教えてくれたのが矢野智徳さんでした。カエルが這い上がれなくなる、メダカが流されるという問題以前に、U字溝は大地の呼吸(通気・通水)そのものを止めていたのです。

矢野さん

矢野氏はこのように息の根を止められた自然を再生する方法を編み出しており、メダカのがっこうが目指す「田んぼから日本の自然再生」を実現するには、この再生法が必要と考え、学んでいます。自然を味方にするべき自然農違法や有機栽培には、大地の健康状態は非常に重要です。その意味でも農家と共に研究します。

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矢野さんのスケッチ

田んぼのこと、大地のことは、
まだまだ、わからないことがいっぱいです

  • 田んぼをのぞいて、たくさんの生きものが棲んでいる様子を見てみましょう
  • 農家さんが農薬を使わずにお米を育てている工夫に感謝しましょう
  • 人の身体も、田んぼも、大地もみんなが元氣になることを願いましょう