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12月19日20日 醤油搾りin山梨県白州町/五風十雨農場
メダカのがっこうは今年も48樽の醤油モロミを仕込み、醸造していますが、12月には、山梨長野方面の12樽の持ち主が搾りに集まりました。この農場の名前は、五風十雨農場、五日に1回雨が降り、十日に1回風が吹く理想郷の気候だそうで、地球の環境を守ろうという決意の表れとか。メダカのがっこうの向山理事の農場です。
集まってきた樽は一つ一つ状態が違い、溶くお湯の量を決定することが搾り師さんの重要なお仕事。岩崎洋三先生と、山本弘さん、天野次郎さんがみんなの醤油を搾りに来てくださいました。研修生のまりさんも熱心に勉強していらっしゃいました。
左はお湯で溶いたモロミを搾り袋に入れて搾り船に並べているところ。しぼり出てきた醤油は自分のも人のもこどももおとなもみんななめて味見をするのが一番の楽しみです。日本人はお醤油が大好きなのですから。
搾ったお醤油は火入れをします。88℃まで上げて、アクをとります。冷めたら持ち帰り、1週間ほど置いてオリが沈むのを待ち、上からしずしずを瓶詰します。3月4日5日6日7日には、あきる野市の近藤醸造店で24樽分の醤油モロミ樽を搾ります。自家製醤油を作ってみたい方は、一度見に来てください。3月13日には2016年の仕込みをします。詳細はメダカのがっこうのショップで。(報告:中村陽子)
12月13日 たくあんづくり
12月はやはりたくあんを漬けておかなければ、農薬・化学肥料・添加物ゼロで、すりたてのぬかを使用した自然のさわやかな甘みのたくあんは手に入りません。大根は首まで土に埋まっている昔ながらのたくあん大根、干し柿を作った時に出た皮、無農薬のみかんの皮、昆布、鷹の爪、伊豆大島の阪本さんの塩、水口さんのお米のすりたてのぬかを使って、贅沢なたくあんを作りました。
左は半月ほど干している大根。右はたくあん漬けの材料の一部、これにぬかと塩が加わります。
まず、水口さんがお手本を作ります。今年わかったコツは、大根に塩水をよーくすり込むこと。そして隙間なくぎゅうぎゅうに漬けこみます。
そのあとは自分で納得がいくまで漬け込みます。漬けこんだものを車に摘んだり、自宅に発送の手続きをしたら、ほっと一息、安心でおいしい昼食をいただきながら、いろいろな情報交換の場になっています。世間では変人でもここでは心の通じる人ばかり。楽しいひと時です。(報告:中村陽子)
12月6日 メダカのがっこう交流会
気候もメダカのがっこう周辺にも変動があった2015年でしたが、新生メダカのがっこうとして、生まれ変わることになりました。神保町のお米ダイニングも本郷店も閉めて、吉祥寺南町の自宅でありメダカのがっこう事務局に、田んぼカフェを始め、そこで、本来のメダカのがっこうの目的に沿った活動を促進することになりました。そんな年末でしたが、メダカのがっこうの会員も花まる農家も各地から集まってくださり、和やかな交流会になりました。
今年は 特に講師をお呼びせず、中村陽子が毎月の研究会で深めてきた塩、味噌、醤油、油など、重要な調味料のお話をさせていただきました。市場に出回っている商品が経済効率や状態の変化がないよう、どのようなことになっているのか、だから、自分たちでつくるしかないという結論と実践状況。実際原料から揃えて作ってみてわかったことなど、お伝えしました。生きもの調査担当の市村から各農家の田んぼの生きもの調査報告もありました。
次に毎年恒例の農家さんたちのパネルディスカッション、今年の天候不順と風の害にご苦労された様子、その結果にお米の色や形、味に満足がいかない農家さんたちの心痛を聞かせていただきました。以前やっていた収穫量にかかわらず面積当たりの田んぼ環境を買うという田んぼトラスト制度が、本当の農家支援になるのではないかと、会員の中からご意見をいただきました。ありがたいことです。選択制で考えようと思います。
上の写真は、上段 左から、トキの田んぼを守る会の斉藤真一郎会長、佐渡市の佐々木治巳さん、大田原市の水口博さん、下段左から香取市の椿任功さん、郡山市の中村和夫さん、それを嬉しそうに見ている奥さま喜代さん
今年も完全に化学物質ゼロの安全でおいしくて体にやさしい料理が並びました。お品書きは、①おむすび2種(玄米塩むすび&黒米むすび) ②マコモタケの南蛮漬 ③ニンジンとクルミのサラダ(クミン風味) ④レンコンとカシューナッツの辛味炒め ⑤根菜の酒粕クリーム煮 ⑥たたきゴボウの雑穀和え ⑦蕪とラディッシュとひじきのサラダ ⑧蒸し野菜の味噌ディップ ⑨二色イモと大豆の粒マスタード和え ⑩小松菜の醤油麹和え ⑪ぬか漬いろいろ ⑫クッキー2種(デトックス黒焼きクッキー&雑穀クッキー) ⑬りんごのコンポート ⑭米粉のカップケーキ2種(甘酒ゴマ餡&ニンジン餡) ⑭お茶2種(黒焼玄米茶&三年番茶) ⑮百薬の長(メダカのがっこう酒) 料理は、田んぼカフェで料理を作ることになっている村樫美千代さんがメインに作りました。こんな感じの料理が、2月からは田んぼカフェで提供されることになります。皆様お楽しみに!
最後はやっぱりふるさと合唱。「山は青きふるさと、水は清きふるさと」の歌詞は、今の日本では得難いもので、これから復活しなければならない自然環境だと思うと、心が引き締まります。(報告:中村陽子)
11月3日4日5日岩手県田老町と大槌町へ東北支援の旅
栃木県茂木町に東北支援の棚田があります。生きものいっぱいの棚田は、稲を作り続けないと環境を守ることができません。その仕事を石巻に本拠地を置くNPO底上げの若者たちとメダカのがっこうの有志が行いながら、毎年収穫した生物多様性の棚田米を、会員とご縁の深い田老町と大槌町の保育園や児童館に届けています。その他に、お米くらぶ会員から少しもてあましているお米をご寄附いただき、それも一緒にお届けしています。今年も2泊3日で行ってきました。
朝日が海から昇ります。田老町の保育所や児童館で、田んぼ紙芝居をやり、このお米がどんな田んぼで作られているかお話します。毎年子どもたちは入れ替わっているはずなのに、田んぼのことをよく知っているのです。昨年聞いてくれた年長さんが、お米作りに挑戦しはじめたり、生きもののこともよく勉強していました。
紙芝居の後は、おむすび教室です。みんなで1つずつ作り、おかわりは私がどんどん結びました。一人で3個4個と食べるお子さんもいました。おむすびを食べる子どもの姿が大好きな私は、至福の時を過ごしました。おむすびとこどもってなんでこんなに似つかわしいのでしょう。
最後にお礼だと言って、踊りを踊ってくれました。もし来年一緒に来て手伝いたいと思ってくださる方は、中村陽子まで申し出てくださいね。(報告:中村陽子)
10月25日 秋のマコモタケ料理教室in大田原
秋には野草ではなく、秋に実る穀物とかマコモタケを食べます。マコモは、イネ科の多年草、英名はワイルドライス、生息地は沼や川や田んぼの水路、毎年春になると水中の根から芽を出し、夏には2m近く高くなり、秋にワイルドライスという黒いお米を実らせます。しかし、黒穂菌に感染しているマコモは株元が膨らみマコモタケができます。マコモは、紀元前から使われていた植物で、お釈迦様は、病人が来るとマコモを食べさせ、マコモの布団に寝かせたそうです。私たちもこの季節にしか食べられないマコモタケを料理して食べましょう。
大田原の水口農場では、毎年マコモの苗を新たな田んぼに植え替えるので、農薬や化学肥料に頼らなくても立派なマコモタケが採れます。マコモタケは連作するとどんどんマコモタケが小さくなり、同じ田んぼで作るには、よほど窒素肥料を入れないと大きく育たないのです。
料理教室のお品書きは、①マコモタケの南蛮漬 ②マコモタケのしぐれ味噌 ③マコモタケの蒸しロースト(写真右) ④マコモのぬか漬(写真中央) ⑤マコモタケとニンジンのナムルとニンジン葉のごま和え ⑥ニンジンのジュノベーゼソース ⑦マコモタケの炊き込みご飯 ⑧マコモタケとホタテのスープ ⑨ニンジンのスイーツ(写真左) ⑩マコモ茶
すべて自然栽培の野菜(マコモタケやニンジンや青菜)と手造りの味噌醤油で料理されたものばかり、このつながりに感謝し、お米を中心に置いて育てていきましょう。安全な食料の確保、生きていける環境の保全は、一人ではできないのです。素晴らしいメダカのがっこうの花まる農家と手をつなぎましょう。(報告:中村陽子)
10月11日赤峰勝人“なずな問答塾”in東京
7月に続いて、赤峰さんにお越しいただき、今回は、大分の赤峰農場で毎月第4日曜日に行われている“なずな問答塾”を東京で開催していただきました。作物を育てる農業は土づくりが基本、赤峰さんは、その土づくりの神髄がわかったとたんに、人間の身体の理屈もわかり、アトピーや病気の人を食べものだけで治せるようになったお百姓さんです。今回は、食で自分の問題を解決しようと決心した7名の相談者が、1か月にわたり、食事内容を記録した「食事ノート」を参加者全員に公開して下さり、赤峰さんの指導を受けました。
土と人の身体は同じ理屈なので、農業の相談も行われました。この日の会場を提供して下さったコンチネンタルホテル府中は、青森に東北牧場という、馬の牧場とその馬糞を完熟たい肥にして無農薬の野菜を作っている農場を持っています。その担当者も質問をいろいろ用意してきていました。またメダカのがっこうの花まる農家、大田原の水口さんも赤峰さんのニンジンに憧れて、ニンジンを作り始めて数十年、この日は間引きしたニンジンをみんなにお土産に持ってきてくれました。赤峰さんはこのニンジンを見て、生命力の氣にあふれていると絶賛しました。その水口さんもいろいろ質問をしました。
赤峰さんのお話の中で、私がこの日、一番心に残ったのは、人間のからだに効く薬は、草冠があらわすように、植物しかないこと。土を作るのも草しかないこと。化学合成されたもの、石油から作ったものは、成分だけ同じでも人間にも土にも効果がないことを肝に銘じました。このことを赤峰さんは12年間かけて体験で分かったのです。理想の土のミネラルバランスも、化学肥料や化学合成された成分を投入して作った土では、健康な作物はできないこと、人間もたとえばゲルマニウムがガン予防に有効であっても、化学合成されたゲルマニウムでは効果がないということです。
植物は100年かけて1㎝の表土を作る。その土に化学合成された肥料、除草剤、消毒剤、燻蒸剤、殺虫剤などを入れている人間の愚かさ。これに気づいたら、私たちメダカのがっこうと一緒に、いのちを優先する農家と一緒に、生きる環境と安全な食料に困らない日本を次世代に残せるような先祖になるべく、がんばりましょう!