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田んぼのいきものだより

2015年3月5日

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ

今回紹介するのは、田の畔でよく見かけるチョウの一種、ヤマトシジミです。羽を広げた状態でも大きさは2.5㎝程度と非常に小さなチョウです。

名前の由来は羽を閉じた姿が二枚貝のシジミに形が似ているから。それに大和の国でよく見かけるという意味でヤマトの名が冠されたのだと思います。

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ヤマトシジミ

名前はあまり有名ではありませんが、都会でもちょっと気にしていると一番よく見ることができるチョウだと思います。田の畔以外でもちょっとした草原や、場合によってはアスファルトで舗装された道路の脇でも、この薄い青色の小さなチョウは見ることができます。

このチョウがどこでも目にすることができる理由。それは食草(幼虫の食べる植物)に秘密があります。このチョウの食草はカタバミのという植物。やはり名前はあまり有名ではありませんが、舗装された道路の隙間、本来植えていた植物が枯れてしまった後、放置していた鉢やプランター、もちろん草原や田の畔、等々、どんな場所でも4つ葉のクローバーのような葉に、小さな黄色い花が咲くこの花を見つけることができるか思います。

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カタバミ

そしてどこから見ていたのか、その周りには卵を産むため、もしくは花の蜜を吸う為に、ヤマトシジミがよく飛んでいるのです。皆さんも、通勤、通学、お買い物の行き帰り、是非、道路の脇に生えているカタバミやその周りを飛んでいる、ヤマトシジミを探してみて下さい。

チョウの仲間はその食草が、種類毎に違っていることが多く、多くの種類のチョウがいるということは、多くの種類の植物がその場所に生えているという事の証拠の一つにもなります。メダカのがっこうの花丸農家さんの田んぼには、このヤマトシジミをはじめ、チョウの仲間も多くみることができますので、色々と紹介をさせて頂きたいと思います。