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田んぼのいきものだより

2014年11月28日

生きもの調査 in椿農園

今月半ば暖かい日を見計らい、生きもの調査のため椿農園へ伺いました。小春日和と言ってもいいような、ポカポカとした日差しの中で、田や畦の周辺を探索。もう来シーズンまで会えないかなと思っていた、いきもの達にも沢山出会えました。とは言っても季節は冬間近。いきもの達もそろそろ冬支度を始める季節。今回はそんな冬支度のいきもの達を紹介したいと思います。

図1

ナナホシテントウ 蛹

これはナナホシテントウの蛹。日当たりの良い、畦の土嚢の上にいました。成虫で冬を越すのが普通なのですが、暖かいところだと、幼虫や蛹で冬越しをすることがあるようです。この蛹も恐らくは、この姿のまま冬を迎えるのではないでしょうか?

図2

ツチイナゴ

こちらはツチイナゴ。よく知られている、いわゆるイナゴや他の多くのバッタの仲間は卵で冬を過ごしますが、このツチイナゴは成虫の状態で冬を超えます。その為、春に美味しい草の若芽がでると、いち早く沢山のご馳走を食べることができます。

図1;

用水路の水深が深くなっている所にはギンブナが群れていました。水深の浅いところだと、冬には水が完全に凍結してしまい、生きることができません。その為、できるだけ深い場所を探してそこで身を寄せ合い、春を待っているのです。

今回の調査では、合わせて、動物種:25種 植物種:50種を見ることができました。これらのいきもの達についても、また、紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね。

市村