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中村陽子のコラム

2015年5月17日

安い・簡単・便利・キレイ・オイシイに勝てる方法あり

「安い・簡単・便利・キレイ・オイシイ」は、現在のほとんどの日本人の消費基準。これが農薬や化学肥料や添加物の使用を増大させてきたことは、添加物の神様・安部司氏の講演で思い知らされた。人間は一度便利な生活を覚えてしまうと元に戻すのは難しい。しかし、この悪魔の誘惑に勝つ方法を2つ考えた。

方法1.ご先祖様になる意識にスイッチをいれること。

享楽のための食ではなく、良い遺伝子を残すための食を考えてみることだ。日本人の先祖はかなり優秀だ。江戸時代の飛脚は1日100㎞以上の距離を走っていたが、その食事は握り飯と沢庵のようなものだった。このような粗食で疲れ知らずの強靭な身体が作れることに、日本を訪れた外国人たちは、驚きの記述を残した。戦後70年を見ても、日本人の身体能力はかなり弱ってきたようだ。昭和20年代、村の運動会では1俵60㎏の米俵を担いで走る父兄の競争があったそうだ。私の知る限りでは、大分の赤峰勝人さんが若いころは、2俵(120㎏)の米俵を担いで運ぶことが出来たらしい。田んぼに力と書いて男、昔からほとんどの日本人が米作りに関わっていた証だろう。

方法2.野生の感性を復活させること。

野生のヘビはどんなにお腹が空いていても、無精卵には目もくれず、数ある卵の中から有精卵だけを飲みこむそうだ。無精卵が命を繋ぐ力がないことを知っている上、見分ける能力があるのである。もし人間にこの能力があったとしたら、コンビニやスーパーに並んでいるものにはほとんど買うものがないだろう。この感性は、正しい断食や七合食や不食の実践で磨くことが出来る。飽食によって完全に野生性が失われ、命を繋ぐ力がある食物が分からなくなってしまったのである。

最大の問題はちゃんとした食べ物が足らないこと

農薬ゼロのお米や野菜やミネラルバランスの良い日本の海塩の生産量は日本の全生産量の0.5%以下。たとえ1%の国民が目覚めたとしても半分しか満たせない。添加物の入っていない加工品、殺菌していない発酵食品などは、遠距離輸送も倉庫貯蔵もできないのだから存在するはずもない。つまり、自分たちでつくるしかないのである。この大事業は、お上に頼ることなく、賢い国民がタッグを組んで構築するの一番早道。買う生活から作る生活へ、都会に居ても自給自足生活を進めていこう。

女性が担う手造りの伝統食文化

安倍首相はしきりに女性が輝く時代と言っているが、昔のおばあちゃんやおかあさんは米や野菜を育て、味噌や醤油や梅干や漬物を作り、それを何年も寝かし、こどもたちを育ててきた。誰からも命令されず賃金も貰わず、喜んで無償の働きをしてきた。またこれらの食料が蓄えてあれば、非常時の食料にもなる。女性の働きが一番輝いていた時代ではないだろうか。日本のおかあさん、家族の健康をわずかな賃金と引き換えにしないで。

人の命を元氣に繋ぐものは、命あるもの

メダカのがっこうでは、F1種や遺伝子組み換え種でない命を繋ぐ種、除草剤・殺虫剤・化学肥料ゼロの米や野菜、ミネラルバランスの良い日本の海塩、日本人の腸内細菌に適した米麹、醸造・発酵・塩蔵技術で造った調味料や伝統食、種から育てて低温圧搾した油を使い、大切な人に食べさせたい食品を無添加で作っている。みんなで先祖度をアップしよう。