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中村陽子のコラム

2003年2月22日

リーダーは要らない

 川の中を群れで泳いでいるメダカが、急に向きを変える、空高く編隊を組んで跳んでいたガンの群れが、急旋回をする、海でイルカや鯨など捕食される敵に遇ったイワシの群れが、球体になって転がるように被害を最小限にくいとめる、これらの見事に統制のとれた動きをする野生動物の群れに、リーダーはいないそうです。
 自然界で生きていくためには、全体の感性をフルに活用して、危険を一番早く察知した仲間の動きに、みんながすぐ連動して、身を守るのですね。もし彼らにリーダーがいて、残りがみんな従わなければならないとしたら、もっと危険率が高まり、動きもバラバラになるだろう、と言われています。

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