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中村陽子のコラム

中村陽子のコラム

2014年9月25日

お蔭様で認定NPO法人になりました。さらなるご支援をお願いします。

メダカのがっこう会員の皆様、お陰様でこの6月東京都から認定NPO法人に承認されました。認定NPOというのは、全国で3万以上あるNPOの中で、活動の公益性と会計の透明性の厳しい審査に合格したNPOに許可されるもので、現在全国で300余りです。これにより、寄付者はメダカのがっこうに寄付した金額を経費とすることが出来、税法上の優遇措置を受けられます。

あっさりと報告させていただきましたが、この1年間本当に勉強と改革の連続でした。私たちは、発足以来、これは必要だと思ったことは、思い立ったその日から行動に移してきました。認定になる審査は、そんな私たちにとって、組織の再編や会計科目からホームページにいたるまできちんと見直す良いきっかけになりました。中学生から急に大学生になった感じです。これこそ社会に育てていただいている恩だと感謝しています。さて、スタートラインに立ったところで、私の3つのお願いを聞いてください。

 

1.「ご寄付や助成金の情報をお寄せください。」

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さて、田んぼの生きもの調査や田の草フォーラムの調査研究部門、援農などの農家支援部門は、私が最も力を入れたいことです。しかしこれは全額自己資金で行っており、たいへん費用がかかるところですので、寄付や助成金が欠かせません。もし、この取り組みを純粋に応援してやろうと思ってくださる方がいらっしゃいましたら、ご寄付や助成金の情報などをお寄せください。よろしくお願いします。

 

2.「まだメダカのがっこう米を食べてくださっていない方どうぞ食べてください。」

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昨年、お米の価格革命と称して断行したフェアートレードは、多くの皆様のご理解を頂き、農家の収入も少しずつアップしています。ご協力ほんとうにありがとうございます。しかし、まだまだ命を大切にする農家の田んぼはたくさんあります。もし、もっと多くの都市部の消費者が、メダカのがっこう米を食べてくれたら、私たちは各地で信念を持って環境を取り戻す働きをしている農家のお米を、いくらでも紹介できます。農家と一緒に生きもの調査をし、これらの田んぼから環境を取り戻すために、全国の農家を回ること、これが私の夢です。どうぞ実現させてください。

 

3.「無農薬の米づくりを手伝ってください」

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無農薬のお米づくりは人手がかかります。後継者がまだいない高齢化した農家の支援は、お米をフェアートレード価格で買うだけでは足りません。1回でも草取りの手伝いに来てください。田んぼに入ると体から都会の毒が抜けていきます。そして今年の天候や稲の生長や生きものたちの様子が気になるようになります。そういう瑞穂の国の自然を愛する人になりましょう!

2014年9月25日

自給自足体制づくりは二重生活から

今なぜ自給自足なのか ―都市農村提携型自給自足の仕組み―

それは、メダカのがっこうの最終目標である「生きる環境と安全な食料に困らない日本を次世代に残すため」です。現状は、健康な身体をつくる安全な食料は買えなくなってきています。この4月、毎年梅干し作りの時に無農薬栽培の梅を送ってくれる梅農家に会いに、和歌山に行ってきました。驚いたことに、ホテルや空港で売っている梅干しの中に、梅と塩だけで漬けた本物の梅干しは一つもありませんでした。無添加とある商品も蜂蜜や砂糖を使った味付け梅漬けで賞味期限は半年。また添加物を使って減塩にしている梅漬も多くありました。もし無農薬栽培の梅と日本の自然海塩で塩分20%の無添加の梅干しが欲しいのなら自分たちで作るしかありません。

たとえ今自分で作る余裕がなくて、人にお願いするにしても、作り方を実際に知っているのと、知らないのとでは全く違ってきます。原料から揃えることを一度やってみると、核心が掴めます。私は自分で醤油を作ってみるまでは、日本の醤油の自給率が0%で、大手企業の原料はすべてポストハーベスト済みの脱脂大豆と遺伝子組み換え小麦であること、しかも数か月の即醸造りであるため、いろいろ添加して醤油らしい味をつくっていることを知りませんでした。

私たちは、企業秘密で作られたもので、健康を支えられたくありません。努力すれば自分でも作れるもので、自分の健康を維持できなければ、安心して暮らせませんよね。

DSC_1712みそづくり

ひまわり油の濾過        味噌作りの麹造り     醤油もろみの天地返し

醤油仕込み梅干し

醤油搾り         梅干し土用干し    たくあん漬け

メダカのがっこう自給自足くらぶは、米、味噌、醤油、梅干し、たくあんを無農薬・無添加で手造りしてきましたが、今年から油も作ります。民間稲作研究所の稲葉先生のグリーンオイルプロジェクトとコラボして、ひまわりの種を蒔き、種を圧搾機で搾るのです。市販の油は遺伝子組み換えの上、有機溶剤で抽出し、酸化防止剤を添加しています。油も無農薬・無添加のものを自分たちで作りましょう。

 

さて、メダカのがっこうの自給自足は、命を大切にする素晴らしい農家と力を合わせて実現することが特徴です。これを都市農村提携型自給自足体制と呼んでいます。そう、都会に居ながら自給自足生活が目指せるのです。私は兼農主婦です。皆さんも兼農会社員、兼農社長、兼農教師、兼農デザイナー等を目指し、二重生活を楽しんでください。

これは大変良い方法なのです。自給自足生活は本来お金が要らないもう一つの世界です。作る時はタダ働きですし、出来た醤油や味噌は市場経済にカウントされません。もう一方で、私たちは市場経済に生きて、生活費を稼いでいます。あなたの能力と知恵を働かせて稼いでください。そのお金でもう一つの世界を作りましょう。お金を何に使うかは自分の身体やこの国を建てなおすための選挙にあたります。お金に使われるのではなく、良い考えを持ってお金を活かして使いましょう! よいご先祖様になるために。