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中村陽子のコラム

2001年10月12日

命を育むことば

 先日、日木流奈君のお家におじゃまして、ことばの働きを体験しました。一日のほとんどを生きるためのプログラムに費やすため、その間ずっと聞く生活をしている流奈君は、話す時、ことばを選ぶのにとても慎重で、批判、否定、誤解を生む阜サをしないよう、時々考え込みます。そして選ばれたことばは、その場にいない人まで誰一人悪い気持ちにさせない、そしてずれてない、文学的阜サで美しいというのではなく、耳と心が聞きたいことばを聞いた心地よさを感じさせます。
 流奈君が発したことばから、一つも悪い想念が生まれない、それだけでなく自分の気持ちが理解された満足感と、問題が整理されたために漠然としたプレッシャーがなくなり、心が軽くなって体が動けるようになります。これはすごいことです。すべての行動のもとは想念、ですから世の中を良くするのも悪くするのも、生き物たちの想念の集合体、すると、流奈君がことばを使ってやっていることは、すべての生きものと共に生きる世の中を作るのに貢献していることになります。これは誰にでもタダできるすばらしい方法ではないでしょうか。

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