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中村陽子のコラム

2005年12月18日

田の草を卒業するということ

 お米がおいしくて、地球の自然環境再生に大きな効力を持つ、生きものいっぱいの田んぼ。「何でこんなに良い方法が広がらないのですか?」という質問をよく受けます。その答えは、田の草取りが大変だからなのです。
農村に行くと、草を取り続けて腰が90度に曲がっている年配のご婦人を見かけます。次の世代の農業者には、除草剤という救世主?が現れました。撒けば草は一網打尽です。耕さない・冬・水・田んぼは、無農薬です。優れた農法なので、確かに出る草は少ないのですが、まったく生えないわけではありません。それに転換したばかりの田んぼは、かなり草に苦労するのです。2度と昔に戻りたくない、「草取りはいや」、そう思うのもうなずけます。そこで、今回は田の草の理想と現実について、考えてみました。

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