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中村陽子のコラム

2001年9月10日

水の心は命を育む

 水の心は「命を育む」、これは夢物語だと思ってもらっていいのですが、ある日、ある人が、水が泣いているような気がしたので、どうしてなのか聞いてみると、このごろ自分たちに人を癒す力がなくなっていることを悲しんでいました、でも水源や湧き水はまだきれいなんでしょう、と聞いてみると、それも力が落ちているといって嘆いていました。えっ、それで水は怒っていないの、どうして、汚したのは人間じゃない、それなのに、人を癒したいなんて思っているの、ワァー、と涙なみだ、ごめんなさい、ごめんなさい、・・・ありがとう、ありがとう、・・・
 この事件は私の感性を変えてしまいました。この日から、不本意に塩素消毒されている水道水にも、農薬が溶け込んでいるであろう野菜の中の水にも、謝罪と感謝の気持ちが湧いてきてしまいます。薄い塩水で労をねぎらってから料理するようになりました。

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