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中村陽子のコラム

2018年12月20日

第8回田の草フォーラムin東京 草と向き合う田んぼの達人が集合します!

 田の草フォーラムは2004年から2年に1回、有機農法や自然農法や俺流で磨きをかけた田んぼの達人たちに集まっていただき、それぞれの工夫や実行されていることをお話しいただく情報交換の場となってきました。

 田の草を邪魔者にして除草剤を撒く慣行農法とは一線を画し、それぞれの田の草の好む環境を変える輪作や、その草が生えるわけを研究したり、草は土づくりの主役と考えて稲作以外の時期にできるだけ草を生やしたり、山から海までの大きな循環の中で、田んぼの生産力を引き出すことを思案したり。

 それぞれの農家の田んぼは、土壌も違い気候も違い水事情も違い、簡単にマニュアル化できません。北へ南へと出かけ、発表者を取材していると、一人ひとりが研究者であり、発見者であり、魅力的です。参加者も同じです。

 1日目に予定している実践農家の発表内容をご紹介します。

1.稲の元気が一番!3回代かきで草に困らない米づくり。無効分けつを出さない理論(栃木県藤岡町)

2.いすみ市の有機米給食を実現させた有機稲作技術 3年連続全員草対策に成功(千葉県いすみ市)

3.さまざまな手法で土の力、稲の野生の力をひきだして大規模家族農業(茨城県河内町)

4.木村秋則さんの自然栽培の経過報告(新潟県佐渡市)

5.草に向かう元気のもとの話。続けられる農業経営の視点で人生の断舎利と家族の幸せ(山形県酒田市)

6.誰でもできる自然栽培=みんなが田んぼの達人に(新潟県新潟市北区)

7.小規模・家族農業 世界の動きと日本の状況(茨城県阿見町)

 2日目は、(公財)自然農法国際研究開発センター理事長 岩石真嗣氏と、NPO法人民間稲作研究所理事長 稲葉光國氏による研修と、発表者全員によるパネルディスカッションです。
 毎週私は車を飛ばして田んぼの達人の取材に出かけています。実際に自然界を相手に恵みを取り出す仕事をしている人と話していると、これが天職かと思うくらい楽しいです。資料集作りも面白くて仕方がないです。

 きっといいフォーラムになると思います。都市部の皆さんも、わからない言葉は解説しますので、ぜひ素晴らしい日本の宝のような方たちに会いに来てください。

 日時は2019年2月2日(土)13:00集合13:30開始、3日(日)11:50終了の23時間研修会です。
 場所は 代々木のオリンピック記念青少年総合センター センター棟311
 参加費は、宿泊する方は参加費、資料代、宿泊費、交流会代、朝食すべて込で12000円
 宿泊しない方は、7300円で1日目の交流会までと、2日目8:30~も参加できます。
 このフォーラムは、自然農法センターと民間稲作研究所と秀明自然農法ネットワークにご協力いただいております。また、すべて自己資金で開催しているので、有志の方から寄付金を頂いております。

 田の草フォーラムは命を優先する農家と消費者が手を結び、生きる環境と安全な食料に困らない日本を次世代に残すために集まるすがすがしい会です。思いを同じにするみなさん!立場を超えてつながりませんか?

 メダカのがっこうのHPのショップから申込できます。
 → http://npomedaka.shop-pro.jp/?pid=138381128