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中村陽子のコラム

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中村陽子のコラム

中村陽子のコラム

1999年9月3日

人間の素晴らしさ

生命連鎖の中にいる生き物自身は、別に次の生命の餌になろうとか、役に立つ死に方をしようとは、思っていないでしょう。しかし、自然界では、植物が光合成によって、澱粉などの形にした太陽エネルギーを出発点として、次々と生物が食べて生きる糧とし、死骸という形あるエネルギーが残っているうちは、それを使って生きる生命が現れて、最後に菌により無機(=無気、エネルギーがゼロ)になるまで分解されます。
良い土で、理想的に出来たにんじんは、酸性土壌を改良してくれたススキや茅、カルシウムを作ってくれたスギナ、春先寒さから守ってくれたハコベや、土を作ってくれた土壌動物や菌の働きに感謝したりはしません。
しかし人間には、このつながりが見えます。

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1999年6月27日

生きる感性

江戸時代末期に起きた天保の大飢饉を察知し、小田原藩の大難を小難にしたのは、二宮尊徳の味覚だったと言う有名な話があります。ちょうど田植えが終わったころ、彼が初ナスの漬物を食べていると、秋茄子の陰の味がしました。すぐさま田んぼを見て回ると稲の根が伸びておらず、野山の草木は秋の準備をしているし、秋のせみであるツクツクボウシが鳴いていました。今年はもう夏がこないと察知した彼は、早速小田原藩に進言、稗、粟、蕎麦を植えたものは年貢を払わなくても良いと言う思い切った政策をとり、徹底させたのです。その年は天保の大飢饉で大変な餓死者が各地に出たにもかかわらず、小田原藩は何とかしのぐことが出来ました。(6月号の赤峰さんのなずな新聞と、6月12日研究会講師の廣野さんが、同時にこのお話を取り上げています)

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1999年5月18日

虫について

一昔前、自然農法の野菜は形も悪く、虫も食っているが、安全で体に良いと言われていました。「化学肥料で大きく育ち、見てくれが良くても、農薬をかけて虫も食わないような野菜は駄目なんだ。虫は本当においしいものを良く知っている。」と言うような阜サをされていました。
「いや、そうではない。本当にミネラルバランスの良い土で育った健康な野菜は、下葉の2〜3枚しか虫に食われない。人間が食べるところまで影響しない。それに畑の作物の3割は虫の取り分だよ。」と生命力の大切さと大らかさを教えてくれた人がいました。

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1999年4月18日

草の力と人の知恵

草の働きに魅せられて、昭和37年から実験観察研究を重ね、書数_法と言う雑草の効力を活用して安全でおいしい作物を栽培する方に、最近出会いました。廣野壽喜さんと言う山形に本拠地を置くお百姓さんです。
彼は山に山菜を採りに行くと、同じ場所に生えているのに、土壌中のおいしい部分を吸収してあくのない山菜類と、にがみを上部に集め白い部分に甘味があるウド、臭みを集めるサクの根、毒を集め美しく咲くトリカブト、と言うようにその植物に組み込まれた遺伝子の違いによる特性に注目、畑に生える草を観察しそれぞれの草の働きを調べました。

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1999年3月18日

地球の力

 凄まじい地球の力を見てきました。それは「ハザカプラント」と言う、全ての有機物を、空気と水と、ほんの少しの土に還元してしまうシステムです。
 幅3m、深さ2m、長さ100mの溝の入り口に、畜産関係の臓物や骨などの死骸、糞尿や生ごみなどを投入すると、1日1回撹拌しながら前のものを後ろに4m移動する間に、バクテリアによって分解され僅かな土になってしまうのです。

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