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活動報告

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2015年8月27日

8月22日オイルプロジェクト(ヒマワリ草取り&菜種搾油)

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8月1日の選抜種の収穫に続き、今回は除草作業を行い、ナタネの試験搾油を見学、その後環境学習センターを見学しました。

1,除草作業・・・今年ナタネを作付した田んぼに7月に大豆とひまわりを混作しました。空気中の窒素を固定する大豆と窒素を大量に要求するひまわりを交互に植え、単作したひまわりよりも旺盛に生育するかどうかを試す試験栽培場です。ひまわりも大豆もほぼ同じ草丈に育っていますが、ひまわりの株の中に雑草が残っており最後の手除草を行いました。

2,ナタネの試験搾油見学・・・除草作業後、民間稲作研究所にて、ナタネの試験搾油を見学しました。その時の稲葉先生のお話ですが、市販のサラダオイルは精製の過程で一度ビタミンEやカロティンがゼロ表示基準まで消えてしまうためすぐに酸化してしまうそうです。そして化学合成されたビタミンEやカロティンを後から加えるそうです。なぜこんなやり方をするのか本当に疑問です。

3,環境学習センター見学・・・試験搾油見学後、稲葉先生のお話と昼食を兼ねて環境学習センターを訪問しました。当日は年一回のイベントが行われ、NPO法人民間稲作研究所と日本の稲作を守る会もパネル展示と物販で参加されていました。盛大なブラスバンドが我々を迎えてくれ?、家族ずれの訪問客も多く素晴らしい施設、イベントでした。(報告:森脇一弘)

2015年8月5日

8月1日 オイルプロジェクト(ヒマワリの種取りと収穫)

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今回の仕事は、F1から固定種にする努力の4年目でF4にあたる種取りでした。4年目のヒマワリ畑の中の所々に、すでにネットをかけてある花がありました。これは種取りに選ばれた花たちです。選択基準は、茎が太くてしっかりしていて、1本に1つの大きな花が付き、それが実って下を向いているものです。網をかけるのは、スズメに食べられないためです。この日は130㎝と150㎝と170㎝のところに印がついた竹の棒を渡されて、3段階の高さ別に、残すべき花を集めました。どうやら背が低くて、茎が太くて大きな花が咲く形質をもった種を残す方針らしいです。

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種取りをしたのち、さらに花芽がたくさんついている株を倒しておいてから、コンバインでヒマワリの花を収穫します。どの花も半分以上が雀に食べられていて残念でした。稲葉先生が花のふちに止まって内側のつついて種を食べる雀の様子を話してくれました。ゴムパチンコで追い払ってもすぐ戻ってきて手におえないそうです。防鳥ネットを広大な畑に設置するのは大変です。油の自給にはこんな苦労もあるのですね。

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民間稲作研究所の研修所に戻り、みんなでお昼をいただいた後、前回さやから出して調整した菜種を搾って濾過してくださった菜種油の一部をとりあえず6本いただいて帰りました。(報告:中村陽子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年6月30日

6月27日オイルプロジェクト

 

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民稲作研究所の稲葉先生がなさっている放射能汚染の土をヒマワリと菜種と大豆の輪作をしながら土を浄化し、その油にはセシウムが含まれないことからこれをみんなで食べて農家を支える活動に、メダカのがっこうは賛同しています。というより、市販されている油がほとんど遺伝子組み換えの上に、ノルマルヘキサンという有機溶剤と言えば聞こえはいいですが、ベンジンで溶かして脱臭脱色に高温処理と薬品を使い、油本来の良いところを全部なくし危険な油にしていることから、種まきから圧搾搾りまでを自分たちでやろうという自給自足くらぶの一環として取り組んでいます。

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この日はヒマワリの草取りでしたが、小雨が降り、ヒマワリ畑の中を歩くと全身濡れてしまうということで、稲葉先生から説明と研修だけを受ける会になりました。昨年までのヒマワリは春林蔵というハイブリット(F1種)の3代目で、収穫量が極端に低く油が予定の半分しか取れなかったので、今年はまた春林蔵を播きました。その種の中にハイブリットの4代目にあたるヒマワリが出てきているのを写真に撮りました。(左写真)花芽が複数あるのがそれです。同時に春林蔵の4代目だけを播いた畑に見に行きました(写真右)が、今年のハイブリットよりも茎も太く良い品種に固定しつつある様子で、この挑戦の意義を感じました

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雨でもできるということで、菜種の鞘を外し種だけを取り出す作業を体験させてもらいました。籾摺り器を利用しているとのことで、機械とはいえ、種を手で入れてふるいにかけ、機械から出てきた調整された種を25㎏ずつ袋詰めする作業は、とても根気がいる大変な仕事です。一人で黙々としてくださっている研修生の方に感謝です。

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研修所に入り、稲葉先生のお話を伺いました。春先のレンゲ、そしてオイルプロジェクトの菜種、その隣のソバ、これらの花にミツバチがたくさん飛んできて、交配させてくれたおかげでたくさんの良い種が採れていることを教えてくれました。ミツバチはこの10年使用が増加しているネオニコチノイドの影響で絶滅の危機にあるのですが、民間稲作の無農薬の畑でとても元気になって働いてくれているとのこと、人間ではしきれない交配の仕事をこなしてくれた上に、かなりの量の蜂蜜をプレゼントしてくれたそうです。

ここで、重大ニュースです。EUでは使用禁止になっているネオニコチノイドですが、日本では規制が緩められており、例えば、ホウレンソウの残留農薬は、私たちが知らない間に、5ppmから40ppmに引き上げられているそうです。ネオニコチノイドは未発達の子どもの脳を犯すので、決して食べさせないようにしてください。それからこの日初めて知ったのですが、お豆腐や油に使われている消泡剤は、シリコンのことだそうです。蛇足ですが、乳化剤は界面活性剤ですし、ビタミンC はアスコルビンサンナトリウムというナトリウム化合物で、体液のミネラルバランスを崩す悪い塩です。みんな都合の良い名前に変えて記載しているので、その手に載らないためにも、よく勉強し、知ったことは周りの人に教えてあげましょう。(報告:中村陽子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年4月16日

4月4日 オイルプロジェクト(菜種の異株抜きとヒマワリ種まき)

去年の秋に種まきをした菜種の花が咲き始めていました。キラリボシという食用油に適した品種を育てているのですが、その中に野生の菜種が混じっています。今日はその異株を抜く作業をしました。野生の菜種はキラリボシより大きく育っているものが多く、明らかに感じが違っていました。異株は根っこから抜くか、抜けない場合は根元から切り取ります。稲葉先生から、抜いた菜種は菜の花だけを集めて食べると花粉症に効果的だと教えていただき、持ち帰って料理していただきました。花粉症に効果的な理由は、菜の花のおしべに、花粉を分解する酵素があり、それを取り込むことになるからだそうです。

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今日はひまわりの種まきもしました。トラクターに種を入れ、一度に2列ずつ一人ずつ運転しました。次回は4月25日の草取りです。今年こそ草取りをがんばって、たくさん収穫したいと思いました。菜種は6月27日に収穫、8月1日に搾油、暇ワイは9月5日に収穫、9月26日に搾油。農薬化学肥料ゼロ栽培の種を低温圧搾式で搾油して濾紙で数週間かけて濾すという本当に安全な油が採れます。参加希望の方はどうぞ事務局までご連絡くださりい。(報告:中村陽子)

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2014年10月17日

10月13日 オイルプロジェクト第2弾(菜種の種まき)

5月から9月までひまわりを栽培し、先日種を収穫してひまわり油を搾り、現在濾過精油中ですが、この畑で今度は菜種を栽培します。品種は“キラリボシ”で、これは体に害を及ぼすエルシン酸とグルコシノーシートを含まない優秀な菜種油になる品種です。

 

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この畑の広さは2町3反(2.3ha)トラクターの後ろに種まき機をつけて蒔くことになりました。メモリを調節して20㎝で2~3粒落ちるように設定し、トラクターをまっすぐ運転することを注意しながら、みんなで交代でトラクターでの種まきを体験しました。トラクターが通った後、本当に種がまかれているか心配で探してみたら、ちゃんと一定の距離ごとに覆土された種が見つかりました。

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搾油小屋を覗くと、濾過精油中のひまわり油が、ゆっくりとゆっくりと精製されていました。右の装置は、ヒマワリの茎や根などの残差をこの筒の中で蒸し焼きにしてから灰にし、放射性物質セシウムを固める装置です。この過程で一酸化炭素を燃料として取出し、この熱で切干し大根などの乾燥も行おうと無駄なく計画中だそうです。何でも作ってしまう稲葉先生は本当にすごいと思いました。(報告:中村陽子)

2014年9月23日

9月20日オイルプロジェクト-ひまわり種の油搾り

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9月5日もう待てないと収穫したひまわりの種。収穫時は480kgでしたが、ごみや殻を除くと270kgになってしまいました。このオイルプロジェクトの参加者は27名ですから1人10kgの種で2kgの油が搾れることになります。このヒマワリの種は、「春りん蔵」という日本名ですが、アメリカから輸入したハイブりット種を、自家採種しながら良い形質を選抜している途上にあります。私たちがひまわりを育てた畑は2町5反ありますから、ハイブリットなら2500kg採れるそうですが、自家採種1年目の種を使用した今回は270kgでした。しかし今後、自家採種でよい形質を選抜していくと1500kg位まで改善するそうです。種を毎年買わなければならないようにする種戦略から自立するためには、種育てからやらなければならないことを知りました。このオイルプロジェクトは、こんな根本から取り組んでくれていることに感動です。来年はもう少し改善された種を蒔き、真剣に草取りをカラス対策をして、少しずつ1500kgに近づけていきたいと思います。
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さて、実際に種を搾るところを初めて体験しました。ひまわりの種の搾油率は30%ですが、今年の種は痩せているので20%とのこと。まず、種を搾り機に入れるときに目でごみや虫を見つけ取り除きます。スクリュウ式の横からは、黒っぽい油が出てきます。そして出口からは巻き紙のようなカスが出てきます。
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私たちが知っている黄色いきれいなひまわり油は、これを2日間かけて2回も濾紙で濾したものなのです。
とにかく、自家採種しながらの栽培と、草のすごさと、搾りの手間、ろ過の手間など、とても大変なことがわかりました。油が本当に貴重なものであること、スーパーで売られている大量の油と低価格のわけを恐ろしく感じました。
さて、このオイルプロジェクトは、畑の除染が目的ですが、種には入らないセシウムは茎や葉や根に吸収されています。これを蒸し焼きにして炭にし、それを燃やして灰にし、安全に処理する方法を研究中だそうです。(報告:中村陽子)
おまけ:この日、高濃度の放射性廃棄物の最終処分場を、栃木県の遊水地の近くの山林にしようとしていることが、話題になりました。放射性物質が漏れでないよう安全な囲いをつくるそうですが、ここから多くの地下水や川の源流になる地域に最終処分場を作ることは、本当に愚かなことだと思います。どうしても最終処分場が必要ならば、もうこれ以上地下水や川や大地を汚染する心配のない海岸の近くにするべきですよね。
最適な場所は、37万ヘクタールもある東京電力の福島原発の敷地内ではないですか? 東京電力の最高責任者の方、どうかお願いです。ご自分から最終処分場になることを名乗り出てください。日本の源泉や地下水が救われます。この決断をしていただけたら、現代の田中正造として心から尊敬します。