携帯サイトはこちら

活動報告

2008年9月10日

9/6 田んぼでマンボ!(椿農場の稲刈り体験)

 9月6日、わたしは、「メダカのがっこう」の稲刈り体験に参加しました。場所は、千葉県佐倉市にある椿さんの農場です。
 わたしは、稲刈り体験も初めてなのですが、椿農園に伺うのも初めてでした。しかし、そうした初めてづくしにもかかわらず、わたしは椿さんにお会いできることを心待ちにしていました。
 とうとうその日がやってきた、と心躍らせていました。何を隠そう、わたしは椿さんをお慕いしていたのです。
 その理由は二つありました。一つは、初めてのおむすび茶屋のおにぎりが、椿さんの農場でとれたお米だったからです。
つやつやとしたお米。口の中に入れると、一粒一粒が、まるで生きているかのように粒だって存在感を主張するのです。
そして、一噛みしたとたん、腰のある粘りに混じって、口の中にほんわりと甘みが広がるのです。あのお米に感心してしまったのです。
カウンターの写真を見ると、いかにも人のよさそうなご夫婦が稲を持って微笑んでいました。「本日のお米」と書かれた看板に、椿さんの名前があったのです。目の前のおにぎりと写真のお二人を交互に見て、かねてからこんなおいしいお米をつくる人にお会いしてみたいと思っていたのでした。
 さらに、わたしの勝手なご縁は続きます。それは、「天然生活」という雑誌を見せてもらったときのことでした。
開いたページには、年季を感じさせる手と、節くれ立った指が大写しになっていました。
その指は、土にふれてきたことが一目でわかり、太くごつごつしていました。特に第二関節からは親指の方に曲がっていました。それは、稲や葦のような植物を連想させ、また農具の鎌をイメージさせました。
わたしは、何かにうたれたような衝撃を感じました。
この手の持ち主から、ゆるがない自信とこだわり、プロ意識のようなものが伝わってきたからです。
もう、お分かりだと思いますが、それが椿さんの手だったのです。
「草取りばっかりしていたから指が曲がった、と椿さんが手を見せてくれました」記事にはそう書かれていました。
わたしは、食い入るようにその記事を読みました。すばらしい内容でした。しかし、それ以上に、あの手がすべてを語りつくしていました。
わたしは、あの手と笑顔に参ってしまいました。春の田植えに行かなかったことを悔いたぐらいです。そんな中で参加した今回の稲刈りだったのです。
080906_1_edited.jpg 東京から車で一時間。降り立った場所は右も左も一面の田んぼでした。
稲穂の黄土色と稲の葉の黄緑色がバランスよく、まるで点描画を鑑賞したようです。
穂を見ると、お米の粒が幾何学模様のように規則正しく配列されています。手にすると、ずっしりと重く、ものすごく大事なものを持ったように気分になります。
そんな中を時折、JR成田線の紺色とクリーム色の電車が走り抜けていきます。懐かしいようなのどかな風景です。
 当日は、天気が心配でした。実際、ここのところの雨で稲の一部が倒れ、田んぼはぬかるんでいるとの情報が流れていました。
ところがわたしたちが田んぼに近づくにつれ、薄日がさし、田んぼに着くころにはお日様が顔を出していました。

続きを読む »