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2015年10月19日

10月11日赤峰勝人“なずな問答塾”in東京

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7月に続いて、赤峰さんにお越しいただき、今回は、大分の赤峰農場で毎月第4日曜日に行われている“なずな問答塾”を東京で開催していただきました。作物を育てる農業は土づくりが基本、赤峰さんは、その土づくりの神髄がわかったとたんに、人間の身体の理屈もわかり、アトピーや病気の人を食べものだけで治せるようになったお百姓さんです。今回は、食で自分の問題を解決しようと決心した7名の相談者が、1か月にわたり、食事内容を記録した「食事ノート」を参加者全員に公開して下さり、赤峰さんの指導を受けました。

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土と人の身体は同じ理屈なので、農業の相談も行われました。この日の会場を提供して下さったコンチネンタルホテル府中は、青森に東北牧場という、馬の牧場とその馬糞を完熟たい肥にして無農薬の野菜を作っている農場を持っています。その担当者も質問をいろいろ用意してきていました。またメダカのがっこうの花まる農家、大田原の水口さんも赤峰さんのニンジンに憧れて、ニンジンを作り始めて数十年、この日は間引きしたニンジンをみんなにお土産に持ってきてくれました。赤峰さんはこのニンジンを見て、生命力の氣にあふれていると絶賛しました。その水口さんもいろいろ質問をしました。

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赤峰さんのお話の中で、私がこの日、一番心に残ったのは、人間のからだに効く薬は、草冠があらわすように、植物しかないこと。土を作るのも草しかないこと。化学合成されたもの、石油から作ったものは、成分だけ同じでも人間にも土にも効果がないことを肝に銘じました。このことを赤峰さんは12年間かけて体験で分かったのです。理想の土のミネラルバランスも、化学肥料や化学合成された成分を投入して作った土では、健康な作物はできないこと、人間もたとえばゲルマニウムがガン予防に有効であっても、化学合成されたゲルマニウムでは効果がないということです。

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植物は100年かけて1㎝の表土を作る。その土に化学合成された肥料、除草剤、消毒剤、燻蒸剤、殺虫剤などを入れている人間の愚かさ。これに気づいたら、私たちメダカのがっこうと一緒に、いのちを優先する農家と一緒に、生きる環境と安全な食料に困らない日本を次世代に残せるような先祖になるべく、がんばりましょう!

2015年7月21日

7月19日 メダカのがっこう座学講座 赤峰勝人講演会 “赤峰勝人は現代の食医だ!”

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メダカのがっこうは、年3回ほど「食で身体を立て直そう。」というテーマで座学講座を開いています。今回は中村陽子理事長のたってのお願いで<赤峰勝人は現代の食医だ!「アトピーが治らないわけ」>という題でお話をいただきました。

 

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まずは参加者の感想をいくつかお伝えいたします。「食から宇宙へ、すべてが循環の中にあること。赤峰さんの素朴さ、リラックスする波動が伝わり心地よく響きました。」「アトピーが近頃またひどい症状が見られ悩んでいたところでした。親子で参加させて頂きお話を聞くことができて光が見えたような心地です。食物で身体は良くなる。それを強く感じました。」「安全な物、本物を知る良い勉強になりました。まずは旬のものを知り身体が欲しがるもの、不足しているものを感じてみようと思いました。」「当たり前のことで日常の意識が足りなかったこと、自然といのちの大切さ、循環の大切さを認識できました。」「アトピーの原因に得心が行った。化学肥料だらけの食べ物の世の中で、なお難しさも感じました。」「千島学説、ダイオキシンのこと、氣についてと新しいこと触れて心にストンと落ちました。」などなど、たくさんのお声をいただきました。

私は今まで家族の健康を考え孤軍奮闘しているお母様がなかなか考えに賛同してもらえない御嬢様やご主人と一緒にご来場くださって、和やかな雰囲気でお帰りになる方々を何組も見ることができて、今回の講演が少しでも役に立ったと思って大変うれしくなりました。(報告:塩野入史子)

 

 

2015年6月30日

6月28日食とお米とその周辺の研究会 糀の研究―山崎京子講演会(新潟県阿賀町山崎糀や5代目女将)

新潟阿賀町に150年の糀やがあり、その5代目女将はお肌つるつるのエネルギッシュな70歳、その秘訣は糀の力であることを自ら証明している麹ばあちゃんだということで、研究会に来ていただきました。

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今回は、メダカのがっこうの食とお米とその周辺の研究会の糀の研究としてだけでなく、同じく東京大田区のブティックとは言いながら本当に値打ちのあるものを紹介しているお店の国井さんとの共催になりました。最初の時間をいただき、糀の歴史や種類、日本の国菌になった糀の働きや効用など概論をまとめて中村が発表しました。

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糀ばあちゃンこと山崎京子さんのお話は、糀のパワーを余すところなく伝えてくれました。そして甘酒の試飲、青菜や果物と甘酒で作ったスムージーの試飲、キュウリの塩麹漬の試食でみんなの心を掴んでしまいました。家庭で手づくりすることの意味は、企業が作ってお店で売っているものは、菌を殺さないと袋が膨れて返品になるなど、生きているものは一切手に入らない。だから自分で作ることが大切だと、塩麹やしょうゆ糀の作り方から、それを使っての料理をいろいろ伝えてくれました。

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また、糀の力を感じる簡単な方法に、糀水があるのですが、それを3か月実験して、血圧が170から140に、肝臓の数値も尿酸の数値も改善して以前にもまして健康になったメダカのがっこうの根本からビフォーアフターの血液検査結果の発表がありました。

日本人の健康を奈良時代から支えてきた糀、糀はお米の力を何倍にもしてくれる私たちにとってもっともっと活用するべきものです。私事で恐縮ですが、中村も歯なのか歯茎なのかわからずずっと上あごが痛かったのですが、糀水を一日少しずつ良く噛んで摂っていたら、1日で痛みがなくなりました。理由はわかりませんが、これからいろいろ実験してみます。(報告:中村陽子)

 

 

 

 

 

 

 

2015年4月1日

3月29日 安部司講演会「みんな大好き食品添加物―食品の裏側ー」

安部司氏の講演会は、大変盛り上がりました。さすが食品添加物を駆使して、ヒット商品を連発してきた張本人だけあって、その知識と経験の深さに驚きました。加工食品、飲み物、インスタント食品、お菓子、お惣菜などに使われいる本物とは似て非なるものを作る添加物の種類と働きを、余すところなく伝えてくれました。特にお惣菜は、コンビニのお惣菜はともかく、デパ地下からお弁当、ホテルの朝のバイキングに至るまで、原料の段階から味付けまでこれでもかというほど食品添加物が50種とか60種とか使われていることを知り、がっかりしました。

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たとえば、お惣菜で人気があるサバの味噌煮が、中国でサバと添加物がたっぷり使われた調味料とが真空パックされてから鍋で煮て、それを輸入し冷凍しておき、何か月何年たっても元に戻した日から1か月の賞味期限が決められていることを知り驚きました。また、表示のところに、PH調整剤とか香料とか、アミノ酸とか書かれていても、それはグループの総称で、何種類もの添加物が使われているそうです。

私は安部司さんの講演会をyoutubeで見ていましたが、直接お話を伺うと、彼が本当に添加物に侵されてしまった食品に囲まれている日本の子どもたちのことを本当に心配して正そうとしている愛情と情熱を感じました。また、わかっていてもやめられない人たちにとっては、止める決心をする日になったのではないかと期待しています。それほどの迫力がありましたから。

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安い、簡単、便利、キレイ、オイシイ という基準で買い物をする私たちが、添加物を増長させている。

また、一般の人にとっては、食べるものがなくなって困ってしまう話かもしれませんが、メダカのがっこうの自給自足くらぶの人たちにとっては、すでに添加物のない生活のやり方を知っているので、それほど慌てることはなかったと思います。安部さんのおっしゃる意識と行動が伴っている上位5%に入っているはずですから。

しかし問題なのは、実際に、無農薬・無化学肥料の米や野菜、無添加の味噌や醤油や梅干しやたくあんや油などが、日本の消費量の0.5%も生産できていないことです。たとえば1%の人が気が付いて本当に農薬、化学肥料、添加物ゼロのものを求めたとしたら、半分の人が手に入らないということです。ですから、私たちの分は私たちで作りましょう! お米は農家と一緒に、醤油や梅干し、オイルは現在募集中です。(報告:中村陽子)

 

 

 

 

2014年10月17日

10月12日 メダカのがっこう座学講座 赤峰勝人講演会~畑から見た陰陽~

4月に循環農法を発見するまでのお話で、すべてを自分で発見していく赤峰さんを一層尊敬しましたが、今回は畑から見た陰陽を題して、いろいろな現象や土や草や作物に至るまですべてを陰陽のメガネを通して解説してくださり、本当に参加者一層わかりやすくて感動しました。

赤峰さんが体験した死後の世界や、氣の世界をみえる化したオーリングテストをみんなで実験しましたが、知ってはいても信じていなかった人も、初めて体験する人も、氣の存在を身近に感じた方が多かったのではないかと思います。

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今回から、講演終了後にみんなで輪になり、各種の野草茶とデットクスクッキーをつまみながら、質問をして赤峰さんから答えていただいたり、氣を入れていただいたり、ツボを教えていただいたりと、参加者との交流会を設けましたが、とても好評でした。(報告:中村陽子)

ここで参加者の方たちの感想をご紹介します。

Yさん…分かりやすく、リラックスしてスーと頭に入ってきました。 

Kさん…赤峰さんのお話でまた正しい食事をしたり、自然を守ることを大切にしようと思いました。ついつい忘れてしまう「心や気」の大切さも教えてもらえたと思います。 

Nさん…たっぷりの時間でも足りないくらい充実していました。ありがとございます。

Sさん…たいへん勉強になりました。初めて赤峰さんのお話を聞きましたが、お人柄にも魅了されました。

Kさん…私達のまわりには、本当に危険な食べ物ばかりだと思いました。メダカのがっこうを通して、安全な農家さんとつながり、自分でもいろいろ作って行きたいと思います。

Oさん…過去に数回お聞きしていますが、少しずつお話が変わる(深くなる)んだなと思いました。お会いするたび軽やかに大切で重い生きることを伝えて下さり、とても良かったです。

 

 

 

2014年7月29日

7月27日メダカのがっこう座学講座「真のマクロビを知る」兎龍都さん

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「真のマクロビ」を知るという大それた演題でしたが、今までほとんど食べ物の陰陽だけを問題にしてきた私たちにとっては、陰があって陽がある、すべて対になっている宇宙の仕組みを知ることは、中身はわからなくても全体像を知ることができて非常に勉強になりました。午前の部は、人間界から私たちの理解をはるかに超えたどうしてそうなのかわからないものを創造してくれた存在、神様、アッラー、ブラーフマン、イエス、などサムシンググレートまでを図解で示してくれました。日本人のように宗教にこだわらずに取り入れる民族は珍しいそうですが、それはこの存在を心に持った謙虚でおおらかな民族だというお話は興味深かったです。
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人体の各部位、内臓の各部位の陰陽のお話は、自分の体の点検と、その原因を知るのにとても役立つものでした。これと食の陰陽を組み合わせれば、自分の食事の処方箋が自分で判断できるようになります。また、噛むことの大切さをとても丁寧に教えていただきました。人間の原罪はアダムとイブが性を意識したことではなく、噛まなくなったことだという話は、ショックでした。噛めば、こめかみが動いてボケない、噛みわざ(神業)で、少しくらいの毒は消すことができるほど、噛むことは大切。一箸ごとに箸をおいて噛むように教えてくれました。よほど意識しないと、守れない難しいことだと思いました。でもがんばります。
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お昼に佐渡の佐々木さんのお米を炊いて結んだおむすびと味噌汁をいただきながら、メダカのがっこう1年間の活動の様子を映像で流させていただきました。椿さんから送っていただいたキュウリで味噌の試食会もありました。
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午後の部は、私と会場からの参加者の質問に、答えていただきました。その中でも、兎龍さんご自身の血小板が減少していく死に至る病気から、病院にいながら全部ご自分が書いた食箋通りに娘さんに作って届けてもらった食事で数日間で立ち直った体験や、娘さんの劇症肝炎をヨモギ茶とシジミエキス、生姜湿布と里いもパスターで1日で治した体験は迫力があるものでした。この2つの場合とも医者や検査に現状を見立ててもらったことで、食事の処方箋を決めることができ、あとは家で迷わず実践して直した体験です。血液検査など数値で知ることができる現代医学により、今何をどうしたらいいのかが判断できたのです。自分で直せるだけのマクロビの知識、自己責任の覚悟があれば、現代医学は役に立てることができるのだと思いました。
放射能についても食で原爆症から立ち直り11人ものお子さんを生み育てた方の体験談で、7合食(穀類だけをよく噛んで食べる食養)その他に、海藻、みそ、梅干し、竹炭などで健康を保つことができる旨、お話しいただきました。
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印象に残ったのは、娘さんが病院で点滴を受けながら体が冷えて震えが止まらなくなったとき、「お母さんが治して! お母さんが治して!」と叫んで、兎龍さんも医者がどんなにとめても家に連れて帰ったところです。子どもにこんなに頼りにされるだけの母親である兎龍さんは、本当に素晴らしい方だと思いました。私の場合、母親としてはもう間に合いませんが、せめて少しでも多くの会員さんに、こんな素敵なお母さんになってもらうために、しっかり勉強し、研鑽の場を企画していきたいと思います。(報告:中村陽子)

2012年2月6日

1/28〜第5回田の草フォーラム ご感想

第5回田の草フォーラムにご参加いただいた皆様から続々とご感想をいただいていますぴかぴか(新しい)
ご報告させていただきます〜
●メダカのがっこう御中
                   長野県北安曇野郡 秋吉清一郎様
フォーラム開催には中村さんはじめスタッフ皆さんのすばらしい運びで初参加の小生にも大変感銘を受けました。皆さん本当にご苦労様でした。ありがとうございました。
松川村の宮田さんのお誘いを受けて、フォーラムに少々緊張気味で参加致しましたが、とても抱拗力のある雰囲気に引き込まれ充実した二日間で、私もとても勇気と力を頂け、更なる有機無農薬の米づくりに突き進む決意が固まりました。
長野から伊豆の会場までの途中で宮田さんと、池田町、松川町での勇気の里づくりの夢を語り合い、更なる希望で胸が一杯になりました。
皆様方のご支援やご指導があってこその生産者であり励まされ、元気づけられてくじける心に活力を入れ、次のステップに到達が出来るものです。
私達の原点は消費者の笑顔です。そのあたたかい笑みこそが明日への原動力になります。
今後も皆さん方の支えを頂きながら力強く前へ一歩一歩進んでゆきたいと存じます。
末尾ながら貴法人の今後益々のご発展を願っています。
微力ながら入会させて頂きご指導を頂きたいと思います。
ありがとうございました。
●メダカのがっこう中村様、根本様、従業員皆様へ
                    長野県 宮田兼任様
先日は大変お世話になりました。
御礼と感想をお伝えしたくお便りします。
第5回「田の草フォーラム」に参加することが出来て本当に良かったです。
会が終了し、同行してくれた秋吉さんと駐車場へ歩きながらの感想は「こんなにも冬景色なのに気分は春風の中を歩いているように爽やかだ」という事でした。
発表者の畑さんと大畑さんの画像を見ながらの話は具体的で解り易く良かったですが、私の場合はそういう訳には行きませんでしたので、話に聞き入って頂けるようにやや意識して話してみました。とりあえず参加された皆さんにとって何処かが参考になれば、発表させていただいた意義はあったと思っています。
今回大変勉強になったことはなんと言っても、「竹ぼうきを除草の道具に」の項目でした。
その発想と実際の効果と岩渕さんのコメントは、自然農法を目指しながらも近代の機械文明に向かってしましがちな私たちに、忘れかけていた世界に引き戻してくれるものでした。
近代農法しか目が行かない農業者が、もしも理解したら腰が抜けるかもしれません。
ビニールハウスの「ビニペット」のバネを利用した除草機は、また新たなヒントを得ました。ちょっと心おどります。
岩石さんの話は皆さんどのくらい解ったでしょうか、技術面では参考にしたい話です。
皆さん、実戦で生かせるようになれば良いのですが。
稲葉先生の話はもう一度別の機会にじっくりと聞きたいと思いました。
会の中身は実に充実したもので「メダカのがっこう」の目指すものが温かさを持って表現されていた事に、とても居心地の良さを感じました。
中村さんをはじめスタッフ皆さんの人柄が伝わるものだったと感じました。
根本さんの進行は小気味よかったです。
ご主人の中村嘉伸さんと向山塗料の社長さんとも少しでしたが交流できた事は大変良かったです。

2012年1月28日

1/28.29 第5回田の草フォーラム事務局レポート

ぴかぴか(新しい)1月28(土)29(日) 第5回田の草フォーラム レポートぴかぴか(新しい)
こんにちは!いつもお世話になっています、事務局スタッフの田中です。
今回は先月1月最後の週末に、伊豆修善寺のラフォーレで開催された「第5回田の草フォーラム」についてレポートさせていただきます。
生きもののいのちや土の循環を大切にし、農薬を使わないで農業を行う農家が悩まされている“田の草=雑草”。
環境を守ってくれている農家の力になりたくてとメダカのがっこう理事長が始めた、この“田の草”の対策について学びあうフォーラムは、今年で5回目となりましたが、実は恥ずかしながら今回が初めての参加私である私です。
少々、初心者目線でのご報告になりますが、どうぞお付き合いくださいませ。

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まずは今回の参加人数ですが、開催場所が伊豆修善寺と遠方にも関らず、北海道や徳島、東北・・・と全国から100名近くの勉強熱心な農家の方が1泊2日のフォーラムに参加くださいました。
日本の農薬使用量は、なんと断突で世界一だといいます。
その現実を知った時はとても絶望的な気持ちになりましたが、こうやって、遠くから足を運んでまでも、なんとか農薬を使わずに農業をする方法がないか、と真剣に学ぶ姿勢の方々がいらっしゃるのを目の当たりにしてとても心強く感じました。
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 ・写真左: もちろん!土を大切にする大前提。脱原発署名のご協力のおねがいです。 
 ・写真中: 都会の消費者も農家と繋がりたい・・・。交流企画のご紹介です。
 ・写真右: ご参加のみなさんからうれしい各地からのおみやげです。勉強会のあとは♪

第一部では、実際に無農薬農業を成功されている3人の方からの発表がありました。
その中のお一人、長野県の宮田兼任さんは、輸入農産物のポストハーベストの危険から日本人を守るためにもこれからは顔が見える関係で「絶対安全」な食料を作り、田んぼを守っていくしかないと感じられ、
また、ご自身の抱える体調不良が有機リン系の農薬の害だと自覚したことから
2000年に有機栽培を始められたといいます。
実際に有機栽培を始めてみると、田んぼに生きものが増えていくのが嬉しく、最近では地元で子どもたちを集めて田んぼの生きもの調査や観察会も始めたそうです。
また、2007年から有機稲作を始め埼玉県吉見町で効率的な除草に成功されている大畑十作さんは「田植えはゴールでスタートは稲刈り、田植えをしたときに除草対策が終わる。あとひとつ大事なのは水管理」と話され、
「作り手の農家も、消費者も。田んぼの生きものたちも元気にする安全でおいしい米づくりを目指している」といいます。
このように安全な食作りをしている農家の方が近くにいる方々や、子どもたちはなんて恵まれているのでしょう!!
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そして第2部では、より効率的で誰もが気軽に行える雑草対策、「竹ぼうき除草」を考案された静岡県伊豆市水口雅彦さんを囲み、竹ぼうき除草についての勉強会が進みます。
上部の写真が竹ぼうきです。細かい部分を見てもわかるとおり、手作りで簡単に作ることができ、持ち運びも非常に軽いのですが、これを田植え後の苗が活着し、草の芽が小さいうちに行うと非常によい除草対策になるのです。
(詳しくは下部に紹介する資料をご参照下さい)
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2部が終了した後は、みなさんがそれぞれ持ち寄ってくださったお酒やおつまみを肴に交流会です。
  ・写真左:「逢醸(あいじょう)」は宮田さんが合鴨農法で育てたお米で作ったお酒!
  ・写真中:すでにできあがった?メダカのがっこう理事ふたり。
  ・写真右:交流会中も農法について熱心に語り合う滋賀の秀明会酒井さんと
   栃木県メダカのがっこう花まる農家の水口さん

楽しい交流は解散後も各部屋で続き・・・。
遅いお部屋は12時すぎまで電気が消えることがなかったようです。
翌日は、朝8時からスタート!
といっても第3部は「みんなで考えよう、環境、農業、健康」と題される内容で、前日とはまた違った観点からのさまざまな考察が発表され、さらに興味深いお話が続きます。
中でも印象的なのは「農薬が子どもの永久歯に与える影響」と題する発表をしてくださった愛知県の中里歯科医院長のお話。日本小児歯科学会が行った子どもの永久歯の調査によると、永久歯欠損の(もともと乳歯の下に入っている永久歯胚が最初から無い状態)子どもの割合がここ数年は10%を超えているそうです。
そのひとつの原因としての農薬の影響についての考察をお話いただきました。
また、NPO法人民間稲作研究所の稲葉先生からは「今止めなければいけない、放射能汚染より怖い農業汚染」として“ネオニコチノイド系”の農薬についてのお話がありました。
年間1msvの放射線量で癌になる確率を0.005%とすると、現在の自閉症児・多動症児は従来より0.3%増加しているといいます。
先生の出されたデータの中で印象的だったのは、ネオニコチノイド系農薬の出荷量の増加と自閉症・多動症の子どもの増加に関するデータの増加傾向がぴったりと重なること。
常日頃から身近に感じていた問題であっただけに、改めて農薬の危険について真剣に考えなけばいけない時期に来ていると感じました。
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・図左: 神経系への毒性の強いネオニコチノイド系農薬が急速に増加してます。
   (近年増加している減農薬栽培に必ずといっていほど使われるのが
    ネオニコチノイド農薬だそうです。減農薬・・・一度考える必要があるのかも)
・図中: ネオニコチノイド系農薬の出荷量と知的障害児童数増加の推移
・図右: 農薬使用量世界一の日本

同時に、稲葉先生からは、「大豆・ひまわり・菜の花プロジェクト」という放射能汚染にさらされた農家のための支援プロジェクトのご紹介がありました。
今回の放射能汚染では農家の方々は大切な土地を汚染されましたが、農家が唯一自分で行える除染活動としてヒマワリや菜の花の除染効果を利用することが挙げられるといいます。
しかし、もとのきれいな土に戻すには多くの時間がかかります。
この期間、ヒマワリや菜たねで作られる油を消費者で買い支え農家を支援するのが、先生が始めた「大豆・ひまわり・菜の花プロジェクト」です。
稲葉先生が子どものころには近所に油やさんがあって油を絞ってくれたといいます。
ここ数年で輸入品も含めて手軽に油を手に入れることができるようになりましたが、遺伝子組み換えによる油を使用することなどに変わる代償として、残留農薬の問題や、トランス脂肪酸の問題、油の自給率の低下など、安全を同時に失ってもいます。
今回のプロジェクトによる油の抽出では、油には放射能が全く移行しないことがわかっており、また植物油にはビタミンも豊富で安全も確保され、同時に日本の自給率も上げることもできるといいます。
現在支援者を募集中とのこと。ぜひ、みなさんもご支援お願いいたします。
(詳細は下部のリンクをご参照ください。)
そして、NPO法人田んぼの理事長、岩渕先生からは「田んぼの生物多様性を活かした抑草」についてのお話。
2011年、津波の被害によって破壊された田んぼを、見事、生きものの力と水だけの力で蘇らせること(=脱塩に成功)に成功されそれを証明された先生は、「トロトロ層」と呼ばれる田んぼの中の生きものの層を十分に発達させることで抑草にも効果があるとのお話をしてくださいました。
印象的だったのは、「トロトロ層」の中で、せっせと土を次から次へと作り出すミミズの姿の動画!早送りなのかな?と思うほどの速さでミミズたちが土を浄化していきます。
そして「循環」がもっとも大切だと次のことばを紹介してくださいました。

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  ・写真:「木は空に語り、空は海に語る。海は岩に語り、
     岩は風に語る。風は人に語る。 (インディアンの酋長の言葉)」プレゼン資料より

私たちが普段何も考えず踏みしめている大地・・・これらは生きものたちによって作り出されていること、ごく当たり前のことだけど忘れがちな大切なこと、あらためて想わせていただくお話でした。
最後は今回の主催、メダカのがっこう理事長中村陽子からの挨拶と郡山で原発被害にあわれている農家の中村さんからのお話があり閉会へ。
“田の草フォーラム”は農家の方が技法について学ばれる会ではありますが、常に主婦目線で活動している理事長ならではともいえる、消費者であるわたしたちにとっても知りたい、知るべき情報がたくさんある非常に充実した内容でした。
ご参加のみなさま、本当にありがとうございました。
会の中での準備不足でご迷惑をおかけした部分、大変失礼いたしました。
またこれからもメダカのがっこうをよろしくお願いいたします。
*お知らせ*
★農薬の問題や放射能汚染の問題、一緒に考えて行きたいと思ってくださる方、お気軽に事務局までご連絡ください。
 ♪ メダカのがっこう事務局 npomedaka@yahoo.co.jp ♪
★当日の資料や竹ぼうき除草の資料はメダカショップをごらんください。
★「大豆・ひまわり・菜の花プロジェクト」にご興味ある方はぜひNPO法人民間稲作研究所までお問い合わせください。詳しくは以下をクリックください。
 NPO法人民間稲作研究所
 大豆油・ひまわり油・菜種油のご予約はコチラ!

2010年12月13日

11/27 奥州環境フォーラム

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去る11/27(土)、岩手県奥州市で行われた環境フォーラムにて
メダカ理事長陽子さんの紹介により若杉ばあちゃんの講演会が行われましたぴかぴか(新しい)
もともと環境を大切にする意識や、先人の知恵を大切にされている奥州の方々。
若杉ばあちゃんの講演をみなさん非常に熱心にお聞きくださり、
大反響のもと幕を閉じました。
フォーラム主催の方、参加者の方から多数、感謝の感想もたくさん寄せられています。
ご参加、ご協力いただきました皆様、有難うございました。
 ●若杉先生の講演ではわたしたちの日々の暮らしが、健やかな身体と環境を
  作り出すことに繋がっている事を教えていただきました。生命ある食べ物を、
  この奥州で育むための種を一粒ずつ心にいただいた思いです。
  ありがとうございました!
 ●陰と陽の食べ物があることにショックを受けた。食べ物について今までの
  常識を疑った。自然の物を見直し、気持ちを切り替えていきたい。
当日の詳細は奥州市の会報をご参照ください
(☆奥州市会報☆.pdf
をクリック)
ばあちゃんの講演の一部も書かれています♪
奥州.jpg
☆奥州市会報☆.pdf

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2008年7月25日

2008.7.19-20 第1回生きもの博士養成講座in大田原に参加して

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冬草田んぼの舘野さん
「冬にたくさん草が生えていた田んぼが、
今草が生えていないのです」
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松沢さんの福津農園は、山間地の自然を
フルに活用した農業をしている
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1日目の夜の座談会の面々
(手前に永田さんご一家)
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田んぼを泳ぐメダカたち

 今回のイベントは、いつもお米をいただいている大田原の水口さまに会えたり、話が聞けると楽しみにしておりました。そして2日間とても勉強になりました。
 また、プロの方々の突っ込んだ話は真剣みがあり素晴らしいものでしたが、我々レベルでは正直、難しかったです。でも翌日の熱の入った「実習」は楽しかったですね。でも、時間はアッという間に過ぎ去りました。
 伺う前は「冬・みず・田んぼ」の各々の取り組み事例の発表かと思っていましたが、その枠に囚われない各自の日々の工夫を披露されておられました。人工の薬品や物質に頼らない=自然の営みに委ねるやり方には、いろいろあるのだなぁと奥深さを垣間見ました。
 それを聞きにこられたプロ達の質問は、真剣そのものでした。この活動の懐の深さ、種々の意見取り込み・交換していくスタンスに感じ入りました。
 また座談会においては、「トロトロ層」の分厚さによる弊害も議論になっておりましたが、小生たちは、今年のイベントから参加させていただき、イトミミズの力に感銘を受けていたところでしたので、いきなりの「冷や水」ともいえるものでした。でも、何事においても「自然」相手である以上「過ぎたるはウンヌン」なのだなぁ〜と思いました。
 水口さんの田んぼの大きさからして、機械による支援は当たり前と思っておりましたので、その作業性の確保より一時的には水を抜く必要性を素朴に感じておりましたが、コトはその程度のことではなく、トロトロ層が分厚くなりすぎると、稲もその環境に甘んじ「根張り」を疎かにしてしまうあたりは、“人間的”ですね。
 その甚大な被害を蒙ると「トロトロ層づくりの限界、見直し」へ、いきなり舵を切りなおしても不思議ではないですのに、取り組む姿勢はブレずに、トロトロ層をコントロールするという共生・共存の道の方を模索される水口さんが取り組むこの農法に、改めて凄みを感じました。
 翌日の実習では、たまたま水口さんチームに入れました。そのいきものを追いかける調査活動では、課題外ながらも「メダカ」を見に連れていってくださいました。その時に、「このメダカの姿を見ると、水を抜きたいと何度も思うんだけど出来ないんだよね!」と、栃木便のイントネーションで素朴に語る水口さまのスタンスの凄さに改めて言葉を失いました。
失敗すれば、一家の1年間の生活をも脅かす農業において、このスタンスは凄いです。
 座談会の締めにおいては、「冬・みず・田んぼをブランド・マーケティングにしてはいけない=生き物に作ってもらっている」ということを忘れない。・・・これまでの経済効率社会にいつのまにか取り込まれないように、との活動のスタンスを確認しなおす場にも居ることができたことはラッキーだったと思います。
※参加者の永田さまより、生きもの博士養成講座の感想をいただきました。
 ありがとうございました!