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活動報告

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2007年6月21日

6/16-17 佐渡 田の草取り・生きもの調査ツアー

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6月16、17日連日、新潟県佐渡島に「生きもの調査・草取りツアー交流会」に行ってきましたーexclamation×2
佐渡では、トキの野生復帰を目指す農業者があつまり、『トキの田んぼを守る会』という会を立ち上げています。
不耕起栽培や冬・水・田んぼなどを行ってトキのエサ場になる多様な生物の生息する田んぼづくりを行っているのです。
メダカのがっこうも頑張っている農家さんを都市部から支援すべく、田の草取りツアーを企画手(チョキ)
今年で2年目になります。
今回は総勢43名で行ってきましたるんるん
070616_1.jpg佐渡に着き、お昼のマグロ丼を堪能したら、早速、トキの田んぼを守る会の池田一男さんの田んぼの草取りです。
そこはもちろん田んぼを耕さない不耕起栽培で、化学肥料も農薬も使っていません。
トキの田んぼを守る会 会長の斎藤真一郎さんのあいさつと草取りのしかたの説明を終えると、常連さん方は待ちきれずに田んぼの中に入り、楽しそうにずんずんと草を取っていきます。
田んぼはあったか、それでいてひんやり。とてもいい心地いい気分(温泉)
上から手のひらでヒタヒタ触るとお餅のように弾力があり、中に入れるとお豆腐のようにふんわりとした感触の土。
それは、イトミミズがせっせと作り上げたトロトロ層
青空の下、棚田の中で風がそよぐとすがすがしく、誰ともつかず『気持ちがいいねぇ』と声がもれます。
まさにイネになった気分揺れるハートです。
和やかな雰囲気の中、プチ.ハプニングもありました。
田んぼの深みにうっかり長靴をとられてハマってしまった女性ふらふら
手を借りての救出劇の末、なんとか畦に一時非難しました。
その後、どうしようかちょっとだけ考えていましたが、かすかなあきらめとともに長靴をぬぎ、ズボンをひざ上までたくしあげ、大きなやる気を持って再度田んぼに入っていきました。
佐渡の田んぼは、草・草・草!で、とても草取りが大変だと聞いていましたが、今年は例年に比べて草が抑えられているようでしたぴかぴか(新しい)
参加したみなさんの熱心な作業で、池田さんの田んぼ1枚、長畝生産組合の田んぼ2枚と、広い田んぼの草取りもほどなく終わりました。
佐渡は柿と牡蠣が名産なんだそうで、冷凍柿のさしいれがありました。
丸かじりでいただいた柿は、冷たくて甘くて、とても美味しかったですハートたち(複数ハート)
070616_3.jpgさて、次は田んぼの生きもの調査でするんるん
メダカのがっこう 生きもの調査隊長であり、「NPO法人田んぼ」理事長の岩渕成紀さんの指揮のもと、地元の方や小学生.中学生も加わって行いました。
畦を歩いてカエルの種類と数をカウントするカエル調査では、ニホンアカガエル、アマガエル、シュレーゲルアオガエル、モリアオガエルを発見目しました手(チョキ)
男の子たちは外来種のアメリカザリガニ取りに無我夢中。
女の子たちはイトミミズやミジンコを探す楽しみにはまっていました。
田んぼの作業後は、岩渕成紀先生の特別講義です。
生きもののたくさんすむ田んぼをテーマにお話していただきました。
冬にも田んぼに水を張る“冬・水・田んぼ”にすることで生きものが住みやすくなり、稲作りにも水環境にも良い効果があることを、ご自身でのお米を作りを通して実感しているそうです。
070616_p3.jpg温泉で一風呂浴びいい気分(温泉)、夕方から地元のお母さんたち手作りの郷土料理による交流会が行われました。
佐渡名物のお料理がずらり目ハートたち(複数ハート)
佐渡名物?!ドジョウ汁もでました。
最初シジミ汁の香りと思っていたら斎藤さんがニヤリ、「トキも大好きなドジョウさ」。
ドジョウ汁にはお初にお目にかかりましたが...食べましたexclamation
中身はジャガイモ、ゴボウ、タケノコ、ソウメンも入っています。
小骨はあるけどかたくなく、よくだしが出ているし、汁と一緒にかめばますます味が深まります。
おかわりする方も大勢いらっしゃったようですよわーい(嬉しい顔)
佐渡近海で獲れたばかりの魚介類も美味しかったです。
カレイ、トビウオ、イナダ、イカ、サザエなどなど、そしてあのとろけるような甘いマグロ。
070616_2.jpg佐渡の郷土芸能「文弥人形」「のろま人形」も披露されました。
日本の伝統文化というものを初めて観て、大変感動しましたもうやだ〜(悲しい顔)
交流会は3次会(有志参加)まで続いたようでした。


070616_5.jpg次の日は、5:00出発でカンゾウ群落見学に行きました。
連日の過酷な早朝稼動でしたが、あの景色ぴかぴか(新しい)を観たら、朝の眠気も吹き飛びました。
早朝から車を出してくださって農家の方に感謝です。
参加者のほうも、寝過ごす人もいなくて、見事でした手(チョキ)
その後、トキ保護センター近くにある「トキの田んぼを守る会」の3枚の田んぼと金北山の麓の田んぼの草取りを2班に分けてやりました。
草取りは一人二人ですれば大変でいやな仕事ですが、みんなでやればこんな楽しく早くできることを実感しました。
来年も皆さんよろしくお願いします。
最後に、佐渡トキ保護センターで人工飼育されているトキを垣間見・・・濃すぎるほどの盛りだくさんの2日間でした。
2日間、移動も食事も全て農家の方たちのお世話で、過ごしました。
農家民泊された方も、素晴らしかったらしく、その感想は、機関誌に掲載させていただきます。
ご覧になって下さいかわいい

2007年6月10日

6/9・10 大田原・茂木での田の草取り・生きもの調査

天気予報では、土日は雷雨で荒れ模様のなか、参加者の方たちからの問い合わせの電話に、「雨天雨決行です!」と言って、7時半、東京駅を出発しましたダッシュ(走り出すさま)
10:30、思ったより早く、1件目の農家、黒磯の澤田農場に到着しましたわーい(嬉しい顔)
070609_1.jpgここでは田んぼの生きもの調査を地元の子供たちとしました。
子供たちはすぐ髪の毛ほど細いイトミミズを見つけられるようになりましたぴかぴか(新しい)
イトミミズとユスリカの違いもマスターしました。
澤田農場でおむすび、味噌汁、煮物、お漬物などご馳走になって、雨の降り出さないうちに、大田原の水口農場に出発しました。
水口農場の皆さんとの挨拶もそこそこに、楽しみなカエル調査では、生まれたばかりの二ホンアカガエルの赤ちゃんがピョコピョコと数え切れないほどでしたるんるん
ここでも地元の子供たちが来ていて一緒にイトミミズを数えましたが、この中に一人、私たちが見つけられないほどの細くて小さなイトミミズをどんどん発見する子どもがいたので、将来メダカのがっこうの田んぼの生きもの調査隊に入ってくれるようお願いしました。
カウントの最中、雷と豪雨でしたが、ビニールハウスの中だったので、助かりましたあせあせ(飛び散る汗)
070609_3.jpg雨が小止みになったので、ツアーの目的である田の草取りをしたいと申し出ると、水口さんは「皆さんを当てにしていないからいいですよ。それより除草機を実演しますから、見学しててください」と言って近くの田んぼで除草機を畝にそって見事に押して見せてくれました。
その除草機は持ってみるとかなりの重さ、田んぼの中で軽々と向きを変える水口さんは、すごいと思うと同時に、機械除草と言っても重労働だと分かりましたがく〜(落胆した顔)
それでもしつこく草がいっぱい生えている田んぼに案内して欲しいとお願いすると、しぶしぶ車で少し離れた田んぼに案内してくれました。
私たちが出発以来始めてできる草取りに張り切って田んぼに入ると、コナギとホタルイが少し生えていました。
やっとお役に立てると草取り始めて10分ほど、向こう側に行く前に雷雷が始まりました。
この上の田んぼには雷が落ちたことがあるとのこと、みんな即刻に車に戻りましたあせあせ(飛び散る汗)
結局水口農場の田の草取りはできませんでしたが、水口さんは涼しい顔、今年小川とマコモの田んぼを作った「遊びの水辺」に案内してくれました。
そこは魅力的な水辺でしたぴかぴか(新しい)
私たちが田んぼの畦を散策していると、トウキョウダルマガエルやへびたちが田んぼの中から顔を出してこちらを見ています。
私たちも彼らに注目していると、二ホンアカガエルの赤ちゃんを狙っているようです。
田んぼで一番先に生まれるアカガエルはみんなの餌になっているのですね。
070609_4.jpg夕食は、水口さんの友人で無農薬の野菜やお米で農家レストランをやっている矢野さんのところで、交流会を開きました揺れるハート
どれもこれも新鮮な野菜のシンプル料理、水口さんのお米のおむすび、おいしいお酒、楽しく歓談しているうちに、メダカのメンバーと水口さん側の深いつながりが判明したり、思いがけない出会いもありました。
070609_5.jpg宿は馬頭温泉宝来の湯、山を登ったところにある宿で、森の中の露天風呂いい気分(温泉)でした。
ここからの眺めは絶景、翌朝朝日に照らされた里山の素晴らしい景色を堪能しました。
翌日は、茂木のハッチョウトンボの棚田の生きもの調査と、田んぼ作りの1年生、もてぎ分校井村田の草取りです。
ハッチョウトンボの棚田は、メダカ関係の田んぼの中で、最も生物多様性の田んぼです。
いろいろな種の名前を挙げているだけですぐ100を超えてしまいます。
既にハッチョウトンボ(体長1円玉の直径ほどの日本最小のトンボ)もたくさん出ていました。
イトミミズとユスリカについて報告すれば、2月にあれほどいたのに、6月には激減していました。
オタマジャクシや水生昆虫などの餌になってしまったのでしょう。
午前11時、やっと井村田の田の草取りを始めました。
ここはまだまだ土が出来ていないのと、田んぼが平らになっていないので、水から上に出ていたところには、コナギやセリ、深いところでもホタルイなどがたくさん出ていました。
みんなで1時ごろまで頑張りましたが、とうとう最後までできないうちに雨が降り出し、断念ふらふら
青梅地区のお蕎麦を食べて今回の田の草取りツアーを終えました。
午後2時半、車に乗るといきなり豪雨、危機一髪でしたあせあせ(飛び散る汗)
皆さん、お疲れ様でしたいい気分(温泉)
今度は6月30日と7月1日ホタル観キャンプです。
参加されたい方は、メダカのがっこう事務局までお電話ください手(チョキ)
 

2007年6月4日

6/3 椿農場での田の草取り・生きもの調査

今年初めての草取りをしに、椿農場に行ってきましたー!!
田んぼの持ち主である椿さんは、耕さない冬・水・田んぼを愛していてハートたち(複数ハート)、雨の日も風の日も稲がの様子が気になって見に来てしまうそうです。
そんな椿さんと、メダカで集まった草取り選抜チーム10人で、草取りをしました。

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みんなでやる草取りは楽しい
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見渡す限りの田園風景が心も癒す・・・

草取りの魅力は、自分が草を取ってきたところを振り返って見ると、草取りの使用前・使用後が一目瞭然目なところです。
使用前は、視界がグリーンで、イネと田の草がイッショクタのように見えているのですが、使用後になると、イネが土から元気に生えているのがよく分かり、とても嬉しくなってしまいます。
自分が取ってきたんだー!という達成感がたまらないですねぇ』と本日草取り初めてのMさんとOさんは楽しんでいらっしゃいましたるんるん
Mさんは、その達成感を振り返らずに顔を上げただけで感じれるように、前進移動作戦に切り替えてまで(笑)わーい(嬉しい顔)たらーっ(汗)
また、イネのそっくりさん・ヒエをどれだけ見落とさずにできるか、に挑戦するのも楽しいのでするんるん
だって、本当にそっくりさんなのですもの!
まるで間違い探しをしているかのようです。
私的な見分けるポイントは、ヒエの葉の表には白い線が1本スッと入っており、イネにはないところです。
ある方は、『イネの周りの土を手でかき回して、倒れてしまうのはヒエ、しっかりと立っているのはイネ』、またある方は『イネが植えてある縦横のライン外にあるのはヒエを含む田の草』など、見分けるポイントは人それぞれで、そこにも多様性を感じてしまいます。
私は葉の白い線で見分けているので、葉をよ〜く見て確認し、ヒエを見つけたら、『やった!また見つけた!!』と見つけるごとにどんどんやる気が高まっていく感じです。
このなんとも言えない静かな楽しさ・達成感は、草取りに来た方しか味わえません。
もっと多くの方に感じて欲しいなぁといつも思います。
植物観察が好きな方、宝探しが好きな方にはかなりお勧めです(笑)
みんなでやっているし、草が多いところと、ちょろっとしかなく歩くだけ済んでしますところとがあり、なんなく草取り終わりました。
お腹をすかせた草取り隊を暖かい笑顔とご飯の香りで迎えてくれるのは椿さんの奥様・かつ子さんです。
田んぼに行った後のおにぎりってなんでこんなに美味しいのでしょう・・・!
かつ子さんのいつもの美味しい豚汁や季節のお料理を、椿さんと新しくご参加された方達と交流しつつ、いただきました。
お腹いっぱいいただき、残り物があればお土産にしてくださるのも、皆さんのお楽しみになっているようです。

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イトミミズ、何匹いるかな?

食休み後は、田んぼの生きもの調査を堪能しましたわーい(嬉しい顔)
佐原の生きもの調査は、自然耕の椿さんの田んぼの比較対照のために、寺田本家さんの田んぼと慣行農法のTさんの田んぼの生きもの調査もしています。
椿さんのお孫さん・Yちゃんも、生きもの調査を楽しみにしていたようで、目を輝かせて黙々イトミミズを数えていました目ぴかぴか(新しい)
調査結果は、寺田本家とTさんの田んぼにもイトミミズもその他の生きものもいますが、イトミミズの数や生きものの多様性では椿さんが1番でした。
Yちゃんも、じいちゃんの田んぼがやっぱり1番!と思ったのか、なんだか誇らしげ。

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トウキョウダルマガエル
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ヤマアカガエル

今回も新たな出会いや発見があった生きもの調査・草取りツアーでした手(チョキ)

by むつ