携帯サイトはこちら

活動報告

2008年10月29日

私の田植え・稲刈り体験(もてぎ分校)

080927_2_edited.jpg
080927_1_edited.jpg
080927_3_edited.JPG
080927_4_edited.JPG

「ごはん・お米と私」これは、小学校の夏休みの課題です。なんとこの課題は、私が小学生の頃からあるんですよ。母親になった今でも、当時と変わらない宿題があるなんて、「お米」って私たちにとってかけがえのないものなんですね。
 母親にとって夏休みは、とっても大変なイベントなのです。子供たちも怒られて大変って思っているかもしれませんが(笑)
 小学生の娘二人は、このテーマに沿って作文と絵画を描くことにしました。
 作文を選んだ妹には、「田んぼの中はどんなだった?」「途中で蛇が遊びに来たね」などと促し、田植え風景を描きたいという姉には、田植えの格好をしてモデルになったり・・・そうなんです。子供たちの宿題を終わらせるために、おしりをたたくのが大変なんです。
「あんなにいい体験したのに、なんで覚えていないのおー」
つい、大きな声をだし、そしてせっかく遠くまで行って体験させてあげたのに、という思いでいっぱいになりました。
 それに加えて、「自分が植えた苗からお米が取れたら、どうやって食べる?」と問いかけると、「カレーライス!」って言うんですよ。普通に考えれば特別なお米を食べるんだから、おにぎりでしょ!?(笑)
 
 今回の田植え体験は、主人からの提案でした。泥んこ遊びの大好きな子供たちは、その誘惑に引き付けられ、私も子供たちにとっていい経験になるだろうと参加を決めました。
 なのになのに、ほんの二ヶ月足らずで忘れちゃうなんて、なんてこった・・・。  
 でもあんなに一生懸命田植えをしていたのに、あんなに夢中でかえるを追いかけていたのにそんな簡単に忘れられるものなのかしら??? 
 そして気がつきました。子供たちにとっては、日々新しいことに出会うことが日常なのですね。わたしが思う特別な体験も、そうでない普通の生活も、特別な出来事。大人の感性と子供の感性の違いを思い知らされた瞬間でした。
 実際の田植えでは、みんな一列に並び、掛け声にあわせ苗を植えます。周りとの調和を気にしながらの作業でした。個ではなく大きな組織の中の一部として動くんですね。初めて会った人たちと一緒にやるんです。なかなか体験できないことですよね。それに比べて稲刈りのなんと個人単位なことか…。もくもくと手を動かし、稲を刈り、束ねる。でもその後からの作業はとても楽しいものでした。みんなで一列に並び、バケツリレーならぬ稲の束リレー。やはり名前も知らない人たちと力を合わせるのです。これがまた面白かった。  
 私の家は、住宅地の中ですが、車で五分も走れば田園地帯です。子供たちも田んぼの中を通って通学しています。今までただそこにあっただけの田んぼが今回の経験によって、とても身近なものに感じるようになりました。あっ、あそこの田んぼはバインダーを使って稲刈りしたんだな。とか、この田んぼにもザリガニいるのかな。とか(笑)
 なんと驚いたことに、子供のためにと思って参加した田植え体験によって、私のお米に対する関心が深まったのです。
 
 まもなく、井村さんから、私たち家族もお手伝いしたお米が届きます。次女が言っていたようにカレーライスにして食べる(笑)のが楽しみです。
※参加者の方に活動報告をいただきました。
 ありがとうございました!