11月3日4日5日岩手県田老町・大槌町に元氣なお米を届けるツアー
メダカのがっこうでは、2011年の東北大震災直後から宮城県には交代で支援に出かけていましたが、津波の害の北部に当たる岩手県宮古市田老町と大槌町に会員つながりのご縁で、毎年メダカのがっこう米の新米をお届けするツアーを続けています。ここは700㎞離れており、皆がなかなか足を延ばせない地域です。今年ももてぎの東北支援の棚田で収穫したお米と、皆様から提供していただいたお米合わせて330kgを2kg袋に入れて、2つの町の保育園と児童所にお届けに行きました。
今年で4年目ですが、私たちを迎えてくれる方たちも、初めは仮設住宅だったのがそれぞれ家を建てたり、子どもたちと合流したりと生活が変化しています。保育園の建物も仮は土台がないので傷んできており、来年行くときにはしっかりした建物を建てて移るそうです。保育園の周りも復興一色、そこかしこに重機が働いていました。
さて、子どもたちは入れ替わりがあるので、私たちを覚えてくれている子どもたちは一部ですが、先生や親御さんたちは、メダカのがっこう米のファンになってくださっていて、田んぼ紙芝居やおむすび教室、木工細工のお土産を楽しみにしてくれていました。
メダカのがっこうからのメンバーは、中村陽子と、根本伸一と、大阪から原田宏さん、田老町出身の矢野良子さんの4名です。メダカのがっこうからはお米のプレゼント。木工細工の仲間からの作品をいつも届けてくれる原田さんは、今年は竹トンボを作ってきてくださり、子どもたちと一緒に遊びました。矢野さんは、チューリップの球根や在来種の大豆や小豆の種、小さなビーズのアクセサリーなどのお楽しみ袋の土産でした。
4歳以下の子どもたちは震災後に生まれた子どもたちですが、保育園に子どもを預けに来るおかあさんたちは、4人目、5人目をおんぶしながら、東京にはない明るさと勢いを感じました。この方たちに、元氣いっぱいのメダカのがっこう米をお届けすることに喜びを感じました。
美しい海と紅葉の山間の道を走りながら、日本の原風景に心を癒されましたが、大地の再生講座を学んだ者としては、街の復興の在り方もコンクリートで固めて大地の息の根を止めないようなものであってほしいと願ってしまいました。東京までの700㎞の車中からは、紅葉、夕日、十三夜のスーパームーンが見られました。(報告:中村陽子)