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活動報告

2015年3月22日

3月15日手造り醤油の始まり―出麹と塩切りともろみ仕込み

1週間前の醤油搾りで手造り醤油の感動を味わった直後の15日、あきる野の近藤醸造店で私たちの大豆と小麦に麹をつけていただいた醤油麹が出来上がり、48樽の参加者がみんなで集まり、麹を受け取り、塩切りし、持ち帰って水を混ぜてもろみ仕込をしました。48樽中13樽は、山梨県白州町の五風十雨農場で山梨、長野方面の仲間が待っているので、すぐに運び塩切しました。

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原料を作ってくださった杉山農場の杉山夫妻から、この大豆が名前がわからない在来種であることや、小麦がたんぱくが多めのユメカオリであることなど、お話がありました。また伊豆大島で塩を作っている阪本章裕さんからは、海水だけでなく、川などの水が混ざった汽水の塩には,旨味があることなど、伊勢神宮の塩を例にしてお話しいただきました。 私たちの醤油造りの材料は、この大豆15kgとこの小麦15kgとこの塩12kgの3つだけです。

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1樽で30升のお醤油ができるこの手造り醤油は、樽仲間が力を合わせて初めて美味しい醤油ができます。みんなで当番制で天地返しをし、醸造が進んでいく様子を見守り、みんなのお醤油を搾ります。搾りの仕事は共同作業が特に必要です。樽を運び、お湯を沸かし、お湯で溶いて、搾れた醤油を運び火入れをする。搾り袋からもろみカスを出し、袋を洗って干す、すべての道具をお湯できれいに洗って干す、みんなが全体の流れを考えながら仕事をする。協力する心が育っているのを見るのがうれしいくて大好きです。住むところは離れていても、お醤油を作ることでつながる現代の村仕事のはじまりです。(報告:中村陽子)