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活動報告

2010年2月17日

2/5-7 伊豆大島自然塩見学ツア-体験報告その2

海の精 塩釜の説明.JPG
椿油の抽出.JPG

念願の大島上陸!
1度は行ってみたいと思っていた東京都・大島に行ってきました。
目的は、自然海塩の元祖・海の精とおむすび茶屋でお馴染み、海の馨の阪本の塩づくりの見学です。
十数年前に食に関心を持ち、本当の本物のさ・し・す・せ・そ を追い求め始めた時に出会ったのが
海の精でした、私にとって塩の生産現場に行くことはとても有意義なものでした。
行きの船の中で、日本食用塩研究会の立上げに携わった、
おむすび茶屋・スタッフの石川さんに
海の精の興味深い歴史をレクチャーしてもらい準備は万全。
大島は特有の地形と黒潮の影響でキレイな海水が豊富にある。それを汲みあげ自然の風によって濃縮された
かん水というものを塩にしていく作業は大変手間がかかります。
濃縮されたかん水800㍑を平釜に入れて温度を調節しながら、
蒸発した分を注ぎたし最終的に4K㍑の
かん水を丸1日かけて400㍑になるまで煮詰めます。すると見事に結晶化し、自然冷却したものをにがり分9%になるまで脱水して粗塩、
つまり海の精の完成となる。
阪本さんの海の馨も基本的には同じだが、独自の工夫が施され1人で製造している(すごすぎる)。
違う点は元の海水が深層海水であること、それをより時間をかけゆっくり、じっくりと塩にしていく。
その結果、とてもまろやかな味わいになる。阪本さんの人柄が表れている塩とでも言おうか本当に甘くてウマイ塩でした。
1971年にそれまで日本の塩を支えてきた塩田が廃止になり、イオン交換膜方式なるものによって作られた純度99.9%の
塩が25年以上も日本の食卓に置かれてきました。純度99.9%は聞こえはいいが果たしてそれは本当に塩なのであろうか?
海の馨は純度80〜90%である、ということは本来あるべき微量栄養素までも取り除いたということではないだろうか?
これはまさに化学塩、工業塩なのではないでしょうか?
諸君!何はさておき今すぐ塩を変えよう!
そう大声で叫びたくなりました。なぜなら塩は命の源なんですから・・・
最後に今は数少なくなった玉締め圧搾法で搾る椿油の現場にお邪魔してきました。
90歳になる昔ながらの機械でゆっくり丁寧にキレイな油が滴る光景が素敵でした。
海の精の方も海の馨の阪本さんも椿油の高田製油所の方もみなさん口をそろえて言っていたのが
〝なんでこんなことやってるのかねー〟 
〝採算を考えたんじゃ出来ないョ〟  でした。
その満面の笑顔と目の輝きは眩しいくらいで大いに心を揺さぶられました。
私は小売の立場として、このことを消費者のみなさんに伝えなければと強く心に思った 大島でした。
おまけ・・・
べっこう、シャビ焼、アオリいかの丸焼き、ムロ鯵のくさや、椿油フォンデュ? 食べられなかったメッカリ、
あしたばものいろいろ、御神火麦焼酎、船で飲むビール?・・ 美味しいもの沢山、うまかった!大島万歳!!
ご参加者 H様

※とても楽しいご感想ありがとうございました!