5月31日ハッチョウトンボの棚田の田植え
この棚田は、2003年まで十数年間放置されていたのを、ツインリンクもてぎハローウッズ(本田技研)が復元してくれました。それ以後ずっとここで田んぼという人口の浅い水たまりを維持し、お米を作り続けることで、水辺の生き物たちが元氣にしてきたのです。
この活動にずっと協力して下さっているのが、積水化学G.自然塾の皆さんです。年々ファンが増えて家族連れが今日も50人以上来て、田植えをしてくれました。この田んぼの土はたくさんの生きものたちが作ってくれたので、とろとろ層がきめ細かく、温かく、田植えをしていると、ヤゴが顔を出したり、山赤ガエルの赤ちゃんや、手足が生えたオタマジャクシに出会います。ここにメダカのがっこう花まる農家が育てた立派な苗を植えました。ここは山間なので稲が分けつをあまりしないので、いつもは30センチ間隔なのですが、2倍の密度の15センチ間隔で植えていただきました。
後半に入ると、子どもたちはため池で生きものさがしに夢中。捕まえたカエルや虫たちを生きものの先生に見せていろいろ教えてもらっていました。
お昼はメダカのがっこうのおむすびと具だくさんの味噌汁、たくあんの古漬けと味噌をおかずに食が進みます。大人も子どももいつもの食欲とはちょっと違うのはいつものこと。たくさん食べてくれました。
最後に、私たち人間の体に打撃を与える食品と、元気にする食の話をさせていただきました。身体を弱らせるものは、除草剤、殺虫剤、化学肥料を使った作物(田んぼの生きものが減るだけではないんです。)保存料、発色剤、香料、人工甘味料、合成甘味料など、特に最近はやりのカロリーゼロやオールフリーは最悪です。すべての化学物質は人間の体を弱らせ、脳を騙し犯します。これから身体ができる子どもたちのためにも、これらをやめてよい血を作る食べ物、生きものと一緒に育ったお米と良い塩で作った味噌や醤油などの塩分をしっかり摂ることの大切さを伝えさせていただきました。(中村陽子)