6月29日椿農場の田の草取り
6月29日(日)、梅雨空の中、メダカのがっこうスタッフ3名による椿田の草取りに出かけました。途中、成田空港付近に来ると、雨足が一層強くなり、これはダメかなと心配しましたが、「何、メダカの最強軍団だから大丈夫」という力強い信念に支えられて、現地着。が、雨は降りやまず、とりあえずは椿さんちで雨宿り。お茶とカキモチをご馳走になっているうちに、雨も小やみに、「あれっ、明るくなってきた。ほーら、言ったろ〜」と、身支度して、いざ田んぼへ!
稲は立派に育っていました。開帳型に分けつも申し分なく、しかも草が見えません。きれいな田んぼに仕上がっています。「いや〜、ここ2週間、2人でヒエ取りやってたんだよ。結構、取り残しがあるんでね」と椿さん。
稲は腰の高さまで伸びており、これが最後のヒエ取り。慶応幼稚舎の大野先生も加わって、5名で横1列に並び、一人が5本の畝を担当、前後左右を見まわしながら一斉に歩き出す。が、なかなかヒエが見つからない。「ないじゃない、結構取りつくしたんじゃないの」と、椿さんを除いて4名は田んぼの中をどんどん進んでいく。
ひょっと後ろを見ると、椿さんは腰をかがめて、遅々として進んでこない。起き上がると、両手にいっぱいヒエなど取った草を束ねている。それを丸めて土に埋めては一歩前に出る。「え〜、あんなにヒエがあるんだ。どれがヒエなんだろう?」と、みんな自信がなくなってきた。
以前は株周りを指でぐるっとなぞると、草が指について取れる。それがヒエだ。が、ここまで来ると、稲とヒエはほぼ同じ高さで、しかも稲株の中に生えてもいる。全く稲に成りすましているのだ。「ほら、これがヒエだ。葉っぱに白い筋が通っているだろう。稲の葉には白い筋はないよ。それから、株元の方を見ると、ヒエは薄べったく、稲は丸いという特徴が見える。何回も見ていくうちに、ようやく「これがヒエだ」とわかってくる。「いや〜、素人の我々にわからないのも無理ないよ。椿さんの奥さんですら、とうちゃんにほれそこにもあるよと、いつも取り残しを指さされているらしいから、我々がわからないのはしょうないよ」と、スタッフ一同妙な納得の一日でした。
ともあれ、1枚の田んぼで一通りヒエ取りを終えることにした。やがて出穂の時期を迎える。そうなると田んぼには入れない。今週が今年最後の草取りとなった。あとは暑い夏を迎え、順調に稲穂が実ることを祈るばかりだ。(報告:根本伸一)