6/23-24 郡山・岩瀬田の草取り・生きもの調査
3月に越冬に訪れている白鳥さんたちを「また会うべ会」で見送ったのは、今年こそ田んぼの整備を間に合うようにして、草に困らない稲作りをするためでした。
3月末、しっかりと畦を作り直し、しっかりしたビオトープも作り、田んぼの代かきをして浅く水を入れました。
草をできるだけ発芽させるためです。
一度発芽した種は2度と発芽しないという単純で確実な抑草対策です。
そして田植え直前にもう一度代かきをして、田植え後は深水にしました。
左:赤く濁った水、右:そうでない水 |
コサギさんも3羽遊びに来てました |
効果はありました
私たちが田の草取りに入ると、ほとんど草がありません。
それに水が赤く濁っています。
この状態だと日光が差し込まないため、草がほとんど育ちません。
とてもいい状態です
またこの赤い微生物は、光合成細菌と呼ばれ、空気中の窒素を効率よく取り込む働きをするので、肥料を入れなくてもいい状態です。
今年の中村さんは、その上に10日に1回除草機を押すという努力をしていました。
これらがみんな効果を発揮して、本当に田の草取り部隊である私たちは、拾い草程度の作業で、田んぼをきれいにすることができました
同じ白鳥の田んぼになっている増戸さんのところも、今年はいつもより草が抑えられていました。
みんな努力が実ってきたのです
田んぼの生きもの調査では、この時期トウキョウダルマガエルが何百匹もいました。
そのほかのカエル、ニホンアカガエルや、ニホンアマガエルもいました。
おむすび茶屋がご縁で今回参加した稲田さんは、3種類のカエルが見分けられるようになったと喜んでいました
夕食後は、家の周り一帯を水辺作りをして、ホタルの里を作っている石井さんところに行き、ホタルを満喫しました
平家ホタルはまだ飛べない子どもたちがたくさんいました。
昨年何もなかったところに、今年は観賞用の客席がつくってありました。
この日につくったそうです。
石井さんは、お米を作り、野菜を作り、炭を焼き、昼寝用の小屋を立て、水辺を作って生きものたちを呼び寄せたり、遊びながら環境を取り戻している羨ましいような趣味人です。
気の遠くなるような田んぼ…! |
翌日はここから30分のところの岩瀬に行きました。
ここには元気な4家族のグループが、生きものいっぱいの冬・水・田んぼに取り組んでいます。
毎年「日本の水田を守る会」が食味コンクールを開催していますが、今年このグループの星野さんのお米はダントツの1位になったそうです。
この日は今年抑草対策に失敗した田んぼの草取りをしました。
120メートルの田んぼの草取りは、片道だけで気が遠くなるほど大変です。
みんな黙々と働きましたが、1往復半、田んぼの半分のところで断念しました
ほんとうに1ヶ月も草取りをするなんて、大変だと思いました。
イトミミズが増えていて ご満悦な古川さん |
田んぼの生きもの調査でうれしいことがありました
一昨年から始めた調査ですが、初年度、全くゼロからのスタートした古川さんの田んぼに、イトミミズがものすごく増えていたことです。
一挙に10アール当たり数千万匹の高レベルに達しました。
冬・水・田んぼや米ぬかや、イトミミズを見守り続けているみんなの気持ちが今回の成果に繋がったのだと思います。
本当に生きもの調査を続けていて、一番楽しい瞬間です
元気がある岩瀬グループのお三方 |
働いたあとの温泉と、心のこもった食事や都会では食べられないギョウジャニンニクや、ユキザサ、日本一になったお米のおむすびなど本当においしくいただきました。
皆さんの田んぼがこれからもっともっと広げることができますよう、メダカのがっこうとして、消費者、保育園の開拓にがんばろうと思いました。