携帯サイトはこちら

活動報告

2007年7月12日

7/11-12 山梨の五風十雨農場の生きもの調査

070711_1.JPG
岩渕先生と向山さん

「明日は雨でも行くんですか?」という問い合わせの電話に「何があっても決行です」という返事をして、大雨注意報の中、東京駅に集合、古川から新幹線で来た岩渕先生も合流して、甲府の向山さん(メダカの理事)が3年前から始めた五風十雨農場に行ってきました。
途中雨雨にあったものの、12時に五風十雨農場に到着したときには、薄日さえ射す天気、おむすび茶屋から持ってきたおむすびと、農場の方が用意して下さったけんちん汁や漬物で、美味しい昼食揺れるハートを摂り、早速生きもの調査目にかかりました。
足元にはまだ赤ちゃんのヤマアカガエル、きれいな黄緑色のニホンアマガエル、トウキョウダルマガエルに見えるのはトノサマガエル、背中の線が切れ切れになっていて、少し手足が長いような気がしますが、私にはほとんど見分けがつきませんでしたふらふら

070711_3.JPG
植物調査の美しいパレット

面白かったのは、岩渕先生が最近はじめた植物調査です。白い花の仲間、黄色い花の仲間、ピンクの花の仲間、紫の花の仲間、面白い種や葉の草、そこに生えている草を持ち寄って並べて見ると、30種類ありました。一つ一つみんなで見ながら、この草は薬になるとか、こうやって食べられるとか、それぞれが知っていることを話してくれるので、とても楽しい時間になりましたるんるん
イトミミズ・ユスリカ調査が始まると小雨が降り始めましたが、小止みになっているうちに、みんなで数えました。イトミミズはまだまだ大きくなっておらず、トロトロ層を作れる状態ではありませんあせあせ(飛び散る汗)
岩渕先生によると、酸化還元電位といって、この値がマイナス150より低いと、トロトロ層ができていて草も生えにくくなるそうですが、この田んぼはマイナス50〜100の間で、最もコナギなどの田の草が生えやすい土の状態だそうです。
来年には、田植えを遅らせて田の草を生え切らすことや、イトミミズがもっとの働ける田んぼ作りをすることなど、いろいろ作戦を練ることになりました。
宿泊は森の中のペンションで、なにから何まで手づくりのこだわりご夫婦が、もてなしてくれました。
本当に久しぶりの洋食とワイン、みんな大満足でしたわーい(嬉しい顔)
夕食後は、岩渕先生の講演があり、向山さんと同じく薬を使わず、生きものの働きを活かして作物を作ろうとしている意識の近い方たちが集まって来て、とてもいい会になりました。
みんなが帰った後も、岩渕先生を囲んで、夜が更けるまでみんな自分の考えなどを語り出し、楽しかったです。
私はここで失礼しましたが、3次会の部屋では、もっと深夜まで盛り上がっていたようです。
翌日は、昨日、講演会に来てくださっていた大江さんの農場で生きもの調査をしました。
大江さんは、作家で童話の訳詩などを手がけたり、家も手づくりで、造りながら暮している素敵な方です。
その日は、大江さんの田んぼで稲作り体験をしている高校生や、子どもを連れた人たちが何組かやってきました。

070711_4.JPG
脱皮したてのミズカマキリ

大江さんの田んぼは、さらに山側にあり、ミズカマキリがたくさんいて驚きました目
脱皮したてのミズカマキリは、黄色とオレンジの間の色をしているのを始めて見ました。
植物調査も40種近くが並びました。
イトミミズ・ユスリカ調査の間は、豪雨になってしまいました。
みんなが持ち寄った野菜や雑穀料理が中心の昼食後、岩渕先生の調査の解説をお聞きしました。
大江さんは、川口農法や、冬・水・田んぼなど、いくつかの方法を実験的に試していて、それが良いとか悪いとかではなく、一つの考えに固まらないで、それぞれの田んぼから学ぶことがあるという姿勢が素晴らしいぴかぴか(新しい)という総評でした。
花まる農家のようなプロの応援ではなく、農的生き方をする半農半Xという、都市部の人たちの生き方をリードする人たちが集まっている山梨、小淵沢への旅は、メダカのがっこうにとって、ゴールの方向にある活動だと思いました。