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活動報告

2007年7月6日

7/4-5 岩手江刺の田の草取り・生きもの調査

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メダカのがっこうにとっては一番北の花まる農家、江刺の伊藤農場に行ってきました。
東北新幹線で水沢江刺駅下車、伊藤茂さんと、秋田県比内町の辻さんと合流、2台の車に便乗して伊藤農場に向かいました。
昨年と同様の美しい棚田、トンボや蝶、多様な生きものたちが息づいている畦道、でもいざ田の草取りに入ろうと田んぼを見ると、今年は少し様子が変わっていました。
昨年まで、ほとんど草が生えていなかった田んぼに、たくさんの草が生えていたのですあせあせ(飛び散る汗)
生きもの調査をしてみると、イトミミズの数も少し減っていましたふらふら
伊藤さんに聞くと、やったことは昨年と同じだということです。
根本的に思い当たることが一つありました。
それは伊藤さんが昨年から、体調を崩していて、目の手術やあちらこちらの治療を受けていて、元気がないことです。
田んぼの生きものたちと一緒に稲を育てるこの方法は、一番重要な生きものといえる伊藤さんの元気がないと、イトミミズまで元気がなくなるような気がします。

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みんなで草取り

メダカの参加者は7名しかいませんでしたが、新しく農業を始めたIターン若者たちの集団が、師匠である伊藤さんの田んぼの助っ人に来ていました手(チョキ)
彼らの中には、昨年から耕さない・冬・水・田んぼを始めた方がいて、生きものや草の話を熱く語っていました。
3反歩の田んぼ1枚だけでしたが、みんなできれいに草を取りました。
深水の田んぼは、草が抜きやすく、思ったより楽でしたわーい(嬉しい顔)
6時からは、地元の集会所で、岩渕先生の研修を受け、近況報告など交流を深めました。
地元の農家の方たちも、2年目でなじんできて、メダカのがっこうに近づいた感じがしました。
印象的に残ったのは、先ほど草取りに来ていたIターンの若者たちです。
岩渕先生の自然の哲学や生き方や思いを受け取ったらしく、さわやかな感動がありました。
この地に新しい風ぴかぴか(新しい)を入れる人たちだと思いました。

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辻さんの田んぼ

翌日は、今回初めから車に乗せていただいている秋田比内町のきりたんぽで有名な比内食品の辻さんの田んぼに、約1時間半車を走らせて、見に行きました。
全部で20町歩ほどある田んぼのうち、1町歩近くを昨年から冬・水・田んぼにし、無農薬で作っているそうです。
稲も勢いがよく、草も少なくて、水が冷たいのに、水カマキリや生きものもいる見事な田んぼでした。
ビオトープを作り、水を温めたら、もっと微生物たちが働き、水が濁って、草に苦労しなくなるでしょう、というアドバイスを岩渕先生がされていました。
岩手や秋田の地にも、素晴らしい思いをもった人たちが、命の田んぼを作り始めていることを知り、農家が絶滅していく激流のような現実に流されないように、さらに多くの都会の消費者の応援が必要だと感じました。
皆さん、本当に私たちと繋がって今まで以上に支えてくださいねかわいい