8月3日4日佐渡田んぼの生きもの調査研修
メダカのがっこうのスタッフ有志で、佐渡の生きもの調査研修をしました。実は日本の里山の自然環境を守っているのは、農家の作業なのです。畔草刈り、水路の掃除、斜面の草刈り、神社の掃除などなど、そのほとんどが無償の働き、これをお金に換算すると、年間37兆円とも言われています。その上、メダカのがっこうの農家は、農薬ゼロ、化学肥料ゼロ、生きものに配慮して冬の内から田んぼに水を張ったり、田んぼの水を落とすときのために通年ビオトープを造ったり、カエルが水路に落ちないようにしたU字溝に蓋をしたり、ドジョウが水路から田んぼに上がってこられる魚道などを設置したり、たくさんの努力をしてくれています。
今日はそんな田んぼの中の佐渡のメダカのがっこうの花まる農家である佐々木治巳田と、佐々木邦基田の調査をしました。
山間の田んぼには、珍しい植物や生きものたちがたくさんいました。正面奥にいる私たちもここでは田んぼの生きものたちのように小さな存在です。
宿は佐渡が故郷である大庄の民宿、朝起きてうしろの海辺へ散歩すると、途中の田んぼの畔が除草剤で茶色になっているのを発見。海につくと船が上がってきてサザエがいっぱい、漁師さんは箱にきれいに並べていました。
トキの田んぼを守る会の会長である斉藤真一郎さんが、江戸時代からある屋敷と屋敷林とその奥にある基盤整備のされていない田んぼに案内してくれました。林を入るとまるで江戸時代にタイムスリップしたよう、この田んぼに来ようとしていたトキたちが私たちを見て飛んで行ってしまいました。写真に撮れずに残念!
お昼は二ツ亀でバーベキューをしようと車を走らせ、美しい海水浴場に足だけ浸かりました。足が見えるでしょう。透き通ったきれいな海水の浜辺でした。これで楽しい研修はおしまい。ジェットホイルで帰路につきました。今回は、なぜ生きもの調査を始めたのかというメダカのがっこうの歴史からこれからの方針などをお話しさせてもらいましたが、スタッフ一同初めて分かった、知ってよかったと言ってくれました。(報告:中村陽子)